武井壮さんの生い立ちを、テレビ番組でみました。
まだ子どもだった武井さんが、お兄さんと二人暮らしになった時、
近所の方が声をかけてくれたそうです。
「月に500円払うから、家のゴミをゴミ置き場まで運んでくれない?」と。
お金が欲しかったので、喜んでやっていたところ
「まわりのお家にも声をかけてみたら」とすすめられ、
最終的には150軒ほどのゴミ運びをし、
月に7万円も稼いでいたとお話されていました。
そして、
「でも、不思議なんですよ、
最初に声をかけてくれたお家の人が『今何軒やってるの?』と聞いてくれて、
答えるとその分だけお金をくれた。
その家の方が、ちゃんと数えたり、各家を集金した様子はなかった。」と武井さん。
その方が、武井兄弟を援助したくて、
でも、ただでお金をあげるわけにいかないから、
子どもが学校へ行く前にできる仕事を探して、
その対価として渡していたのかもしれませんね。
だとしたら、とてもナイスアイディアですね
こんな風に手を差しのべてくれる人がいた武井兄弟は、
運が良かったのでしょうか
確かに幸運という面はあると思いますが、
それだけではなかったように感じたのは、
親戚のYおじさんに言われたことを思い出したからです。
夫が病気になった頃、Yおじさんは、私に静かに話してくれました。
「いいか、いらちゃん、真面目に一生懸命やるんだよ。
大変だろうけど、一生懸命やりなさい。
そうしたら、まわりの人もわかってくれて
自然と助けてももらえるものだ。
ただし、一生懸命やらなきゃだめだけどな」
武井さんのお話を聞いて、
Yおじさんが何度も何度も、繰り返し話してくれた言葉を思い出しました。
武井兄弟は、一生懸命二人で生きていたのではないかしら
そして、その姿が周りを動かしたのかもしれませんね。