今度は、先々週より朝日新聞から週刊「名将の決断」なんて、またまた歴史好きの心をくすぐるシリーズがでました。
どうしようか迷ったけど先週、まずは創刊号を買いました。
で・・・ 今週 2号が出たので今日買って来ました。
2号特別付録の名将の言霊カレンダーが欲しかったんです。
4月からのカレンダーでトップを飾るのは上杉謙信!!
「我は兵を以て戦ひを決せん 塩を以て敵を屈せしむる事をせじ」
「敵に塩を送る」という言葉の由来となるエピソードですな・・・
しかし・・・なぜか写真は直江兼続の兜の前立てとなってる「愛」の一字。
謙信なら「義」でしょう・・・
写真なら春日山 林泉寺にある謙信公直筆の「第一義」の額を使って欲しかった。
そして・・・来年3月 トリを飾るのは・・・
新選組 副長 土方歳三!!!

だがしかし・・・

土方さんもいろいろ名言あっただろうに・・・

なんで、よりによって・・・・
これかね・・・・

「知れば迷い、しなければ迷わぬ、恋の道」
土方ファンには有名な一句です。
鬼の副長と言われた土方さんですが、実は趣味は俳句。
豊玉と言う雅号までもっているんですが、なんというか・・・
土方さんの唯一の汚点といいますか・・・・
素人目にみても駄作が多いんです。

豊玉発句集というのが残っているのですが、どれもこれもなんとも女々しい、なよ~っとした、句ばっかりなんですよ。
言い方をかえれば繊細で暖かいってことになるかもですが・・・
でも、土方ファンにはそのあたりが、京で浪士たちを震え上がらせた冷酷な鬼の副長のイメージとかけ離れててギャップ萌えを感じるところでもあるのですが。(お!)
で冒頭の句に話をもどしますと、おもしろいことにその句は、墨で上から線をひいて消してあるのです。 その横には「知れば迷い 知らねば迷う 法の道」という句が・・・・
なにがあったんでしょうね~。
いろいろ想像しちゃいますが、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」では、うまいことこのエピソードが使われてます。
そんな意味深な句なんですが、何も「名将の言霊」に載っける句じゃないと思うんですけどねー。
土方ファンにすると「やめて~~~!! そんな句載せるくらいなら、取り上げないで~~!!」

と声を大にして叫びたい。この言霊の選者は火坂雅志氏です。 そう、あの突っ込みどころ満載大河「天地人」の原作者です。 どーも、わたしはこの方とは歴史観が違いすぎるようです・・・・



