弥次喜多道中の通称で親しまれている、十辺舎一九の代表作「東海道中膝栗毛」は小学校の教科書にも載り、試験にもよく出る内容で、多くの方が知っていると思います。
弥次さんと喜多さんの面白珍道中は広く知られていますが、2人の出会いについてはご存じない方が多いかもしれません。
なんと、弥次さんと喜多さん、かつては元カップルだったのです!
皆様ご存じでしたか?
喜多さんは役者さんで、弥次さんは喜多さんの馴染み客だったとか。
喜多さんは陰間(男娼)という設定。
この2人の馴れ初めは、「東海道中膝栗毛」全8編の旅を書き終えた後、新たに『東海道中膝栗毛 発端』という刊行物を発行し、読者の質問に答える形式で書かれています。
更にその時代を紐解くと
江戸時代の銭湯は混浴!
ある程度、時間を分けて使っていたようですが、三助さんという身体を洗ってくれる男性がいたんですよ。
銭湯と言えば、昭和の時代の銭湯には番台という高い所に人がいて、脱衣所を見渡せるようになっていました。
そこには、時におじさんやおじいさん、時におばさんやおばあさんが座っていましたが、当時を振り返り思い出すとかなりびっくりです!
あかちゃんにおっぱいをあげるのも、今みたいに隠しておらず、、、
これらがそんなに昔の話ではないことが不思議に思えてなりませんが、だからと言って、この時代の風習に戻れるかと言われたら、かなりキツイですよね💦
それほど人というものは、その時代の慣習によって生かされている。
そして、それらの慣習が当たり前ではないということも忘れてはならないひとつだと思うのです。
LGBT理解増進法案が衆院本会議で可決されましたが、法律によって理解する社会づくりではなく、私たちが歴史や文化をもっと真剣に紐解き、多角的な視点から物事を考えることで、性の個性を自然と受け入れることができるようになることが必要だと思っています。
日本には能(猿楽)のように、観客が想像力を働かせ、情景を想い描く事で、自分の感性によって受け取る独自な芸能や、歌舞伎や宝塚のように性別を超えて表現する芸能。
近年では、私の大好きなベルばらのような作品もありますが、それらが多くのファンを獲得しているのはなぜでしょうか。
このような話は一見刺繍には関係がないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
概念をはずして自己表現していくことは、私の作品作りにも影響してきますので、刺繍に限らず、いろいろなお話を綴っていこうと思います。
よもやま話にお付き合いいただき
ありがとうございました♪