石井鉄工所：電力不足、復興、原発、耐震と材料がそろう (株式新聞)
石井鉄工所<6362.T>に注目したい。石油、ＬＰＧ（液化石油ガス）、ＬＮＧ（液化天然ガス）のタンクメーカーであることから電力不足に伴う火力発電所関連であるとともに、原発事故、復興、耐震関連でもあることが評価材料だ。
震災対策用応急飲料水貯槽、高架水槽耐震解析などを手掛け、原子力関連では各種貯槽・容器、各種ライニング工事でも展開を図っている。１０年には新潟県小千谷市のガス水道局向け球形ガスホルダー耐震補強工事も竣工した。「地震の多い日本にとって、このような既設の設備を生かす耐震構造強化法は、お客様にとって心強い技術となり、好評を博している」（同社サイトから抜粋）。
１１年３月期連結営業利益はタンク事業の採算低下などから９億円（前期比８．３％減）の見通しだが、もう前期は終わった。１２年３月期業績は復興需要も加わり回復の期待が高まりそう。不動産賃貸事業を持っていることから収益体質が安定していることも評価したい。
株価は３月２５日に２４５円高値を付けたあと、調整していたが、２５日移動平均線水準まで押してから、前日１４日には連続陽線を立て、再度上値追いの態勢に入りつつある。
午前１０時６分時点の株価は２円高の２１１円。
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