
近所にあるお好み焼き屋さんのテントである。
何度か食べに行ったことがあるが、店名は知らなかった。
名も知らずお好み焼き屋に通うことは、ままあることだが、
この店も、改めて見上げたテントに驚いた。
まず、電話がフリーダイアルだ。
これはかなり珍しい、お好み焼き屋さんでは。
出前が良くある地域とは思うが、非常に良心的だ。
名前も、ビタミンのみと見せかけて良く読むと"you"とある。
つまり、"ビタミンyou"なわけだ。
ヒネリがある。
世のヘルシー志向を受けての、ナイスネーミングではないか。
そういわれなければ、普通の良い意味で"小汚い"昔ながらのお店だ。
ナニが昔ながらかというと、お好み焼き屋の心臓部分である、
鉄板カウンターの鉄板とテーブルの継ぎ目のコーキング部分に、
長年のカスの焦げが付着していたりとか、
ジュースはミリンダ系 or フェンタ系で、
グラスは瓶ビール用と共通のビール会社のロゴ入の小さいヤツとか、
置いてあるマンガ本に食べカスが落ちたまま閉じられ固まり、
開かないページがある…といった事だ。
焼手が年配の女性だとなお良い。
特に、店の土間から上がった所にある、
住居スペースを兼ねた居間のテレビで昼メロを鑑賞している時間帯に行くと、
呼んでも聴こえないふりをしてくれたりすると完璧だ。
こういう店だと更にポイントが高い。
とても落着く。
昔ながらのお好み焼き屋さんは、殺伐とした都会の路地にあるオアシスなのだ。
因に広島のお好み焼き屋さんに、
女性が一人で切盛りしている店が多かった理由の一つは、
終戦後に急増した母子家庭の救済策でもあったのだ。
家庭事情を考慮して自立出来るよう、優先的に開業許可が下りていた。
住まいを少しのリフォームで開業できたし、支援制度もあったのだ。
だから、4~5席の小さなお好み焼き屋が、路地を曲がる度に数軒あった。
現在の基準だと、衛生面とか防災面で難しいのかもしれない。
継承される事も無くこういった昔ながらのお好み焼き屋さんが、
減少傾向にあるのはとても悲しいことだ。
ぜひ頑張って欲しい。

追伸:お好み焼きの画像は先日食べた、流川のお好み焼き屋さんのもの。
ソバが茹で麺だったり、ガーリック風味だったり、胡麻が乗ってたりする。
お好み焼き以外のサイドメニューも豊富。
焼手はお兄さん。
お好み焼き一枚の値段も倍近い。
新興勢力だが、今ではこちらの方が主流だ。
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