YahooJapanの2023年8月6日(日) 8:04配信の記事からである。「町内会が高齢化で消滅の危機に…デメリットばかりで若者が逃げ出していく」と、町内会に「若者が入らない」、町内会が実施しているいろいろな活動に無料で、フリーライド(ただのり)している問題などが書かれている。
 
そう、町内会・自治会に入らないで、「ゴミを出す」「地域のイベントに参加する」「きれいな街に居住している」などを上げている。「ゴミ問題」は卑近の問題だ。特に、周辺の居宅で「集積所」方式を採っているところでは、「当番制」で、ゴミネットの上げ下げ、周辺の掃除、分別回収日に合わせて「回収箱」の設置と撤去。細かなことを上げるとキリがない。「地域のイベント」で「夏祭り」を開催すると、業者に頼まない自治会だと、「出店の当番・役割分担」などがある。幼稚園の「まつり」のPTAの役割のようなものだ。そして、地域清掃には参加せず、道端のゴミが回収されたり、雑草がきれいに刈り取られていたり、自治会の活動による「きれいな街」に参加せずして住んでいる・地価も上がってきた、などの大きなメリットを享受しているケースもある。マンション自治会のように「ワタシ、入りません」と言えない状況ではないから、一人住まいの若い男女は「無関心」を装い、「加入しない」
 
このあたりの分析がこの記事ではされていて、ワタシが以前から比較している、「PTA」と対比して、「類似点が多い」としている。
 
自治会自体、こういった若い人たちが加入しないので、「高齢化」が進んでいる。そして、高齢化もより、進むと、「活動できない老人」が多くなり、これらの活動も「自然消滅」していっているのだ。「お祭り」がおもしろいという世代はいいが、ジブンが主体になって出店を設けて世話するなど、いまの若い夫婦でも「敬遠対象」だろう。そんな時間があるのなら、「ジブンの時間」を持ちたいものだ、という発想が主流だ。
 
自治会の役員になっても、「自衛消防団」とは異なり、公認の手当も出ない。と、ると、余計になり手がいなくなるのである。
 
ワタシ自身も数年、自治会の事務局を務めたが、「会費を出す」のはカネで解決できるので、いいのだが、「公園の清掃」、「防犯パトロール」などには、まったく関心のない世帯も多かった。強制力はないから、強くも言えない。「1回くらい、参加してくれてもいいのに・・・」と思うのだが、「参加しない」で、その日に家族とクルマででかけている。そして、清掃の終わった午後には戻ってきているのだ。
 
ワタシがいつも懸念するのが、「災害時」「犯罪」だ。なければいいが、「ない」とは言い切れない。「どうした!」「○○さんのところが!!」という日頃の付き合いが、「災害時」「犯罪」「防犯」などで役立つのは「わかっている」のだ。「まつり」はなくても、他の行事で、顔を合わせておく機会を作ることは大切だなぁと感じるのである。
まずは、「こんにちは」から作る町内会の立て直しなんだろう。
 
 
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