この「名簿作成・配布」の問題が片付かないままに新年度役員に引き継ぎをした。

問題案件の中で残っていたのが、「名簿作成・配布」だ。一度、定例会で「作成・配布」を決定したにも関わらず、一部の会員が「配布の必要はない」と述べたことにより、頓挫してしまった案件だ。

だが、この「会員名簿」を作成していないことで、諸処の問題が発覚している。

 

①会員総数の把握(会計)

②「こども会」参加会員宅の確認(会計・こども会)

③緊急災害時の連絡先の確認

④避難要支援者を補助する会員の確認

 

などである。各班にどれだけの会員がいるのか、構成も把握しづらい。

 

問題になることを想定できないヒトがいることはわかる。こういうヒトに限って、班長になったときも役員を逃げてきたのだろう。

 

自治会を運営していく上で、「会員」が見えない状況で運営できるのか、という問題が大きく横たわる。会費収入があり、その会員数に応じた補助金収入がまずある。そこからすべてがスタートする。傘下に「こども会」「敬老会」などが構成され、自治会費用から支出しているのだから、どの班に属している会員かが不明ではハナシにならない。そして、「災害時」の連絡網の細胞部分だ。災害時、班長と連絡が取れない場合、事務局または防災組織が直接、その班を指揮しなければならない。「会員名簿」に基づいて行動するのだ。

 

最近は「個人情報」という言葉が横行して、こういった、「必要情報」が制限される傾向にある。間違った理解と知識を喧伝するヒトが多いからだ。また、行政側も自治会・町内会に細胞活動を付託しながらも、こういった「名簿作成に関する指針」などを開示して自治会活動を支援しない。それでは、市等からの「付託業務」に応えられないのは自明の理だ。

 

印刷業者さんと話したところ、最近の自治会の名簿では、電話番号を掲載しない例も多いという。新会長と話したところ、「そういう手もありかもしれませんね」と明るく応えてくれた。

 

この一部の「過剰反応する会員」は「長老」や「顔役」にも似た「障害物」だ。実際には、小学校のPTAや通学の班などで住所・電話番号・携帯電話番号・メールアドレスなどを情報共有しているにも関わらず、自治会の活動には過敏になる、といった現象だ。PTAの付き合いなら間を明けて会う程度なのでイイ顔できるが、お隣さん達には常日頃から行動を見られているからか? とも勘ぐりたくなる(笑)

 

いずれにしても、部数が少ないため、印刷費の負担は少額ではあるが、ある。他の自治会ならば同じ印刷業者で無料なのに、だ。既に付近の広告を入稿してくれている業者さんもおり、広告掲載費も徴収しているとのこと。印刷御者への支払は必至だ。

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