「町内会のモンスター」なんて書くと、だいたい、想像されているとおりなのだが(笑) 手強い相手というよりは、「組織的行動を無視するヒト」とか、その類である。「自治会の事件簿」なんてタイトルにしようかと思ったが、これじゃ、刑事的犯罪みたいなので、変えて・・・ 「モンスター」にした。

 

第一回は「クレーム」屋さん

町内会で周りのいくつかの町会と「自治会館」を運営している。歴史があるらしく、この地域は昭和初期の頃に開発された住宅地なのだが、以前もちょっと書いたが、自動車などがそれほど一般家庭には普及していなかったので、ところ狭しと住居があるような街だ。

 

そこには自宅で「葬儀」を執り行うことが多少困難なので、こういった「自治会館」が親戚縁者の宿泊所としても活躍し、同時に催事場にもなっていたらしい。あくまでも、ワタシが知らない世代のことだ。2階建ての小さな会館だが、貸布団を借り、筋場もあるので、宿泊所として十分に機能していたようで、周りの町会の住民も含めて、活用されていた。しかし、Z市も人口が増えてくると、葬儀場も立派なものに変わり、宿泊もできるような葬儀場に変わっていった。そうなると、この「自治会館」は、周辺の住民の利用する機会がガタンと落ちた。

 

「○○愛好会」とか「○○教室」など、付近の住民が集まる「集会所」的施設に変遷していく。時代が変わると、「こども会」などもなくなり、会館自体の定期的利用者は目に見えて減っている。利用してくれるのは、昔から使ってくれているお年寄りが中心のクラブや愛好会だけになってきた。

 

いっぽう、この周りのいくつかの町会との打合せでは、「○○教室」も、「営利行為がされているものは貸与してはいけない」との市の関連部署から注意されたとのことだ。長年使ってくれていた「○○○英会話」とか「そろばん塾」「✗✗式算数教室」などが対象となってしまった。

 

それでなくてもこの「コロナ蔓延下の緊急事態」でヒトは集まれなくなっている。いきおい、会館の経営は苦しくなる。電気代・ガス代・水道代は使用しなくても出ていくからだ。

 

そんなときに、会館に使用を申し出てくれている「老人クラブ」の代表者から会館担当者にクレームが付いた。「なぜ、「○○英会話」や「✗✗式算数教室」がなくなんだ!! オレの時代からずっとやっていたはずだ!!」と、怒鳴られたそうだ。本来は、会館の受付担当に話すハナシでもないだろう。会館担当は輪番制だが、そんな「おとなの事情」は聞いていないし、いちいち伝えていない。(ヂツはちょっと会館担当の方には雑談程度にはワタシから話してあった)問題はジブンが会館の使用五の後始末に対して、「使用前の状態に戻してくだあい」と注意したことが発端なのだ。「そんな事は見ていない! 使用したままでいいとなっている!」ジブンの方が居住期間も長いし、町内会長を務めたこともあって、俗に言う「上から目線」の発言で、その会館担当者の自宅まで来て、怒鳴りつけたのだ。まさか、会館担当が一人で判断して決めているわけではないことぐらいわかっているだろうに・・・

 

こういった、「長老」「顔役」「小言魔」(男女は問わない)の取り扱いが問題になってくる。ナニをやってもジブン達の時代をヨシとして、不満がある人たちだからだ。ここで、「忖度して」兄も注意しなければ、増長することは見えている。本当は間髪入れずに注意することが大切なのだが、他の役員に相談したところ、「周りの町会に報告してからの対応とした方が良い」と諭されてしまった(苦笑) 結局は、周りの町会と話しても、「あなたの町会の老人会の代表者なんだから、あなた方から注意した方が良い」と言わることはわかっている。

 

さぁ、そこで、この「長老」「顔役」「小言魔」にどのように対処していくかの戦略をたてなければならない。他の役員の発言のように、「あたらず・触らず」や「忖度が入る」可能性大だ。結局は、ワタシが対処していくしかない。