Yahooニュースで「町内会には加入したほうがいい? 町内会にかかるお金あれこれ」

というニュースが出ていた。(1)町内会に加入するメリット・デメリット (2)マンション居住者の加入 (3)アパート居住者の加入 (4)町会(自治会)の収入って? を書いてきた。主に、ワタシの実体験を基に書いている。よって、あくまでも、ワタシの居住している地域のハナシなので、参考になる部分、ならない部分もあるだろうと思う。特に自治会の収入は市区町村の補助金の支給方式も違ったり、各公的団体の有無や補助の方式も異なる。そこを前提にお読みいただければと思うが、基本的なところはあまり変わらない。

 

さて、今回は「支出」である。町会長が仲間の役員とカラオケ屋やスナックでバンバン、カネを使って・・・(笑) そんなことはない。一概に否定はできないが、まぁ、一般的な支出の例を見ていこうと思う。

 

○町会(自治会)の支出って?

 一般的な事項を先に上げると、町内会(自治会)の「冠婚葬祭費」がある。いわゆる、自治会(町内会)会員の入学(小学校→中学校 進級)祝金、敬老祝金、香典代などである。定時・定額支出ではないが、ある程度は「会員名簿」などが作成されていれば、予算化(その年の支出を想定した金額を取って、確保しておく)ことが可能だ。地域によっては、転退出に対するお餞別金、結婚祝金などもあるかもしれない。香典代など、一般的に多くても1万円以内だが、居住年数(自治会への加入年数)などで、金額が上下する場合もある。これは、どこの自治会でも、「自治会規則」で定めている。

 

 次に、「こども会」「敬老会」「青年会」などへの「各種諸会活動補助金」。最近はこれら階層別懇親会も、コロナ蔓延で活動自体が中止になっているかと思うが、定時・定額支出方式と、精算方式の組み合わせて運用されている場合が多い。定時・定額で子供会の加入人数の一人アタマ、2,000円と決めて、これを年度初めの4月に一括で支払って終わり、という方式だ。その費用の範囲内で運営しなさい。余ったら、返戻しなさい、足りなければ、補充しますよという方式。これが、定時・定額方式だ。逆に、精算方式とは、会を催した時にかかった費用のみを精算方式で支払う形式で、事前に行事を自治会役員会に申請しておいて、承認を得てから行事を行い、かかった費用を精算する方式だ。

これらを組み合わせて運用するが、まぁ、毎年、ヤることは決まっている場合が多く、費用も想定内なので、予算化はしやすい。また、支出内容も請求書・領収書で詳細を確認すれば、不正は防げる。

 

 あとは、「防災・防犯費用」がある。ご想像のとおり、防災関連では、備蓄品や防災関連機器(発電機・サーチライト・テント、ボートなど)、防災関連の食品・飲料水や土のうの袋などの防災用品がある。防犯関連では、地域パトロールで利用するパトロールのチョッキやLED化された懐中電灯、ヘルメット、パトロール赤色点滅警棒などだろうか。地域や地区の地形により、防災グッズはいろいろ変わってくるし、備える点数も変わる。これらは、地域住民の員数分を備えるのか、自宅待機で災害時に対応できる地域を除いて考えるかの方針を決めておき、予算化し、また、補充や交換、業者点検にかかる費用等の支出を算出しておく必要がある。

 特に防災用品で消耗品を持っている場合には、定期点検と自治会員の使用方法の確認を兼ねて「防災訓練」などを年に1回程度開いて、消費させながら補充するのが、理想的な形だろう。こども達にも「水消化器の放水:的あてゲーム」などでゲーム化してやると、参加の数が多くなる。(消防署がこういったものは無料貸出がある)

 そうそう、「街かど消化器」(地域の道路脇に設置しておく)や、LED防犯街灯の修繕費・電気料金なども計画支出が可能だ。

 多くの自治体(市町村)は、これらの防犯・防災に関する支出については、「補助金」を出しているケースが多い。補助金なので、支出した全額が返ってくるわけではないが、1/2、3/5、4/5 モノと内容によっては全額補助の場合もある。

*「補助金」の請求は支出前に市町村の担当部署への事前申請が必要な場合が多いの

  で、気をつける必要があります。支出後では認可されない場合があります。

  担当部署に事前に確認電話を入れるか、市町村のホームページで確認してく

  ださい。

 

 

ここまで、書いて、少し長くなったので、<続編>を書きます。