Yahooニュースで「町内会には加入したほうがいい? 町内会にかかるお金あれこれ」というニュースが出ていた。(1)町内会に加入するメリット・デメリット (2)マンション居住者の加入 (3)アパート居住者の加入 を主に、実体験を基に書いた。あくまでも、ワタシの居住している地域のハナシなので、参考になる部分、ならない部分もあるだろうと思う。

 

今回は「自治会費」について、収入面、支出面を見ていきたい。自治会費を集めて、ナニに使ってんだ? と思われる場合があると思うが、そこを見ていきたい。まずは、収入面からのスタート。興味がある「支出面」は次回です(笑)

 

○町会(自治会)の収入って?

 自治会の収入は各団体によって大きく異なると思うが、まぁ、だいたいのところを

 書いていく。

 

 収入(入金)で大きいのは、まずは、各世帯から徴収(集金)している「会費」で

 ある。そして、地方自治体、自治会連合会、社会福祉協議会などの団体からの収入

 が基本的な収入になる。自治会によっては、個人・法人双方の「会員からの会費収

 入」があり、法人(企業や団体)会員が多いと、会費が高いので、収入が多い場合

 がある。自治会の地域内に大手自動車販売会社や、不動産屋、大規模・中規模の商

 店などがあると潤っているだろう。基本的には、この「会費収入」で運営される。

  そして、公的団体の「補助金収入」がある。加入会員数あたり、いくらと決め

 て、補助される場合が多い。世帯数✕補助金単価=補助金額となる。当然、会員数

 が多い自治体では収入は多くなるが、会費を超えるような金額ではない。自治体に

 よっても異なるが、収入の1/10程度を占める場合が多い.。その他の各種公的団体か

 らは、配布物の協力金などの名目で支払いがある場合もある。いわゆる、各団体の

 チラシ(例えば、献血など)を各家庭のポストに投函代行している費用が払われ

 て、収入になる。

  これらが、安定的な入ってくるおカネの額を計算できる予測可能な「定時収入」

  なる。もちろん、自治会によっては他の収入手段があるかもしれない。

 

 続いて、「定時収入」ではないが、「夏祭り協賛金(寄付金)」や「餅つき大会協

 賛金(寄付金)」など、名目が、協賛金・寄付金などで、個人や法人の意思による

(まぁ、単価を決めて、強制だったりする場合もあるけど・・・)「臨時収入」があ

 る。毎年、継続されていれば、「定時収入」に近いが、変動幅は大きい。

 全額がその目的の「祭り」にうまく支出されているケースもあるが、余剰金が発生

 しているケースもある。

 

  あとは、防災・防犯関係の「補助金収入」がある。加入世帯数で支給額が決まっ

 ている場合もあるが、普通は防犯・防災関係で支出した費用の補填(全額の場合も

 あれば、自治会の負担率を決めている自治体もある)だ。例えば、LED防犯街灯の

 設置費用、電気代、設置消化器の費用、防犯パトロールの懐中電灯や電池などがあ

 る。地域によっては、防災倉庫内の備蓄品・備品の費用もある。

 

  ちょっと毛色が違うところでは、「自治会館」の会館使用料という「運営収入」

 があるケースがある。自治会内で会館を持っており、自治体からの補助金を受けて

 建設したが、会館の運営は自治会に任されているので、その会館内の利用者が会館

 の部屋やホールを利用した「料金収入」である。昨今はコロナの蔓延により、「趣

 味の会」や「学習会」「敬老会」などの活動が少なくなり、利用率が低下している

 場合が多いだろう。

 

 もちろん、他にも、収入グチがある自治会もあるだろう。一度、ご自分の加入されている自治会の「収入面」を見ているのもいいと思いますよ。新たな発見につながったり、「利用したほうがトクだな!」と思うところができるかもしれない。

 

*あくまでも、例として書いたもので、全自治会がそのような収入があるわけではな

 く、それ以外の収入もあります。また、地方公共団体等の各種補助金もいろいろあ

 り、書ききれるものでもないので、「補助金」という種類の収入があるという参考

 として書いています。