お腹が痛かった。
普段お腹が痛くなる事がないボクにとっては、対処の仕方はふた通りしかなかった。



我慢するか、トイレで出すか。



クリスタ長堀沿い通っていたので、急いで地下に潜りトイレの目印を頼りに足早に向かった。
トイレマークに従って向かっていると男子トイレは無く女子トイレしかそこにはなかった。
来た道を引き返し別のトイレに向かった。

トイレまで100mという看板が目に入った。


白を基調とした小綺麗なトイレに入り、ボクは力を抜き赴くがままに欲望を満たした。


このスッキリとした感じは活字に言い表せない。
体験するものだけが得る快楽である。



そんな矢先、場内アナウンスが聞こえて来た。



「当館は間も無く閉館します。シャッターを下ろしますので速やかに・・・」


やばい!


う◯こしている間にとじ込まれてしまう!
これは、マズイ。
凄くマズイ。



これじゃ、トイレの中で遭難するようなものじゃないか。
ボクは生まれて初めてウォッシュレッドを連打しまくり(not 高橋名人) きちんとベルトも閉めず下半身がテロテロの状態でトイレから出た。


館内は既に真っ暗だった。


真っ暗な中、下半身がテロテロの状態で走り続けた。
目の前で少しずつシャッターが閉まるのが見える。
ボクは下半身がテロテロの状態で走り続ける。


閉まるところをイーサン・ハントばりに潜り抜けた。
下半身かテロテロだったので、すぐさま直した。

残糞感が少しばかりあったが、そんな事は気にならなくなった。








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動物とのコミュニケーションがとれない。
どうあがいても噛まれる。
なので、ボクは諦めた。



店を出た後は映画を観て、飯を食った。





帰り道にコンビニでパイプユニッシュを買い、ありとあらゆる排水口にぶっかけてやった。
ボクの玄関からキッチンにかけて何故か黒糖の香りがしてゲンナリしていた。
せっかくのルームフレグランスも完全に素材の良さを殺されていた。
排水口の中が原因だと思う。