伝統や制度、既成の価値観に対して中指を突き立てるのがパンクなら、ヒッピーはそれらを否定し愛と平和とセックスを愛する人達だ。
どちらも、ルールに縛られない側の人間の話だ。
そのルールというのは誰かが決めたルールの事で、自分の決めたルールの事ではない。
バットマンの宿敵ジョーカーは映画の中で
「ルールを破れ。」
と言っていたが、バットマンは自警団なので社会のルールは守っておらず、ここではバットマン自ら決めたルールを破れとジョーカーは言っているのだ。
他人の価値観に縛られると苦しみ、自分の価値観に縛られると嫌な思いをする。
渡辺軍団(現在、過去、未来において最高の集団。あとは、まやかし)の参謀長官、たけだ君である。
みかんボーイ(愛媛県出身)からスケートボーイになった男。
ボクの行きつけのスタンダードブックストア(知の倉庫)に集合したたけだ君は、完全にスケーターになっていた。
「肉!肉!29!」
というボクのワガママリクエストに答えてくれた、たけだ君。
彼とは出会ってから6年の付き合いになるが、出会った当初は愛媛県から出てきた超ヤンキー(学生時代は喧嘩ばかり)だったが、今は松田翔太風のヘアスタイルをするまで変貌を遂げた。
美容師の力だ。
彼は今スケートボードにはまっていて、それに触発を受けてボクも始めた。
うん、だってかっこいいじゃん。
スケーターって。
なんかこう不良っぽい感じがね。
仕事終わりに家の近くの公園で練習をする。
練習2日目。
ボクはSUPREMEのキャップとVANSのスリッポンとHANESの白Tシャツで合わせるという1番ベタなスケータースタイルで現れた。
ボクは形から入るのだ。