昨日は娘の誕生日。


14年前の今日、娘を出産しました。

毎年、誕生日は一緒だったのですが
今年は、学校の合宿で不在。


でも、これからも
「友達とごはんにいくからー」とか
「彼とお泊りなのー」とかで
一緒に誕生日を過ごすことは少なくなるはず。

さみしいけど
彼女の成長にはそっちのほうが健全ですからね。


必ずと言っていいほど、講演や取材で
「仕事しながら子育てしてて苦労したことはありますか?」
と聞かれるのですが、
小さいころから手のかからない子だったので
あまりない方なのですが
さすがに、「イヤイヤ」期といわれる2歳頃に、悩んだことがありましたね。


当時、私はCanCamのファッションディレクターで
多忙を極めていた時期だったので
昼は保育園、夜遅くなるときはベビーシッターさんにきてもらってました。
それまでへっちゃらだったのに
ある時期から急に、離れようとすると
娘が泣くようになったんです。


その姿に胸が張り裂けそうになり
「娘にこんな思いまでさせて働く
意味があるんだろうか?」と。


信頼していた
当時娘を通わせていた保育園の先生に相談したら
「”愛してる”ってことをキチンと伝えてあげれば
一緒にいる時間が普通のお母さんより短くても大丈夫。
そもそも、”普通のお母さん”にとらわれなくていいのよ。
100通りの親子がいたら
100通りの関係があっていいのよ」と言われ、涙。


先生にそう言われて
確かに「母たる者こうじゃなくちゃいけない」にとらわれていた
自分に気が付き、
その囚われから解き放ってくれた先生に感謝しました。


以来、
一般的でjはないかもしれないけれど
”私”と”うちの娘”が心地よい関係を築くようになりました。


たとえば、
不規則な仕事で会食なども多かったゆえ
「ママは一緒にご飯食べれない日もたくさんあるけど、
その代り
平日でずっとおうちにいる日もあるから
そういう日はお友達を何人連れてきてもいいよ。
みんなのご飯作ってあげるね!」とか。


今、娘は多感な思春期。


小さい頃は
「ママのアシスタントになりたい!」なんて
言ってくれてた彼女も
「べつにー」なんてシラケてたり
「でもママだって」って反抗してみたり。


それはそれで成長過程としていいのですが、
とはいえ、
学校の勉強ではなく、
人として知っててほしいこと、学んでほしいこと、、、はある。


でも、思春期でプチ反抗期の娘に
私がいくら口を酸っぱくして言っても
いや、酸っぱくしていうからこそなお、
伝わらないこともある。


どうしたものか、、、と悩んでいたとき
FBに、面識のない女子高生と女子大生の方から
「会いたいんです」と言われ
それぞれ会いました。



高校生のほうは、高校生でありながら
インターンとして
高校生のためのインターン制度を自ら立ち上げた子、
大学生は、女の子二人で「パジャコレ」というイベントを立ち上げ
スポンサー獲得からメディア露出まで全部自分でやってる子。


話をしていても
ちゃんと自分でものを考え行動して、
すごく前向きでタフ。


まさに、娘に、彼女たちみたいな女性に
育ってほしい! と常々思っている私は
偶然にも二人が知り合いなこともあり
彼女たち二人を自宅に招き
娘と4人で食事しました。


娘に知っていてほしい、
生きていくうえで大事なこと・・・
私が言っても、今の娘の心には入っていかないかもしれないけど、
同じことを
キラキラしていて、でも、身近に感じられる
お姉ちゃんたちから聞いたら
スッと心に入るかなあ? なんて期待しつつ。


結果、
娘は二人と色々
話していました。


その後も、お姉さんたちに誘ってもらって
出かけたりしてるようです。

親になるのではなく、
子供に親にしてもらうのだとは
よく言ったもので
彼女成長過程でちょっとした壁にぶつかるたび
彼女を愛するが故
いろいろ考えさせられ、
それが私の成長にもつながってるんだろうな、と。


よく講演で
「娘さんを産んで一番よかったなあってことは何ですか?」
と聞かれるのですが
人にはいろんな理由があると思うのですが
私は、こんな風に悩んだり、考えたり、、、
手放しで大事だと、いとおしいと思える存在がいること、、、
かな、と思います。