アーティストへの憧憬

テーマ:

〈マインド×哲学〉

この世界は多様で曖昧で答えなどなく

自分に軸がなければ不安定でいられない。

しかしその軸をいつでも手放せる軽快さが

何事にも囚われない世界へ導く。

 

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アーティストに限りない憧れを抱いている。

いつの頃から抱くようになったのか

それは記憶にない。

 

例えば子供の頃は

やれば何でもできるように思い込んでいて

川飛び越え向こう岸に行こうとして

失敗してずぶ濡れになり

想像と現実は違うのだと知る。

 

周りの友達は皆、失敗することなく

一度で難なく川を飛び越えていて

そんなことをいくつも経験して

自分はあまり器用ではないのだと気づく。

 

何度も繰り返しやることで

どうにか何となく人並み程度にしてきた。

 

そんなところから

一度で苦も無くこなしてしまうことへの

羨ましさや憧れが根底にあるのかもしれない。

 

周りがしていること、或いは教えられたこと

学んだことを忠実に再現する努力。

それが成長なのだと信じて疑わなかった。

 

ふと隣を見ると

学んだことから全く違う解釈をもって

自分が想像することすらかなわない

新たな世界を生み出していた。

 

その衝撃

 

そんな世界があったのか。

そんな解釈があったのか。

 

学んだことを忠実になぞることからは

決して生み出されることはない世界

生み出すこと、創り出すことへの憧れ。

 

ずっとそれは

自分とは縁のないものだと思っていた。

生み出そうとしても

生み出せたことはなかった。

 

やっと何となく人並み程度の

当たり障りなく面白みのない出来上がり。

そこから諦めることを学び

限りない憧れを抱き続けてきた。

 

振り幅の大きさ

振り切っていることへの憧憬。

 

しかし気づいたことがある。

生み出し創り出すということは

ゼロから何かを立ち上げる

そういうことだと思い込んでいたけれど

 

ゼロの状態というものは

赤ん坊の自我すらない状態な訳で

そんな状態からは生み出すものも何もない。

 

生み出すということは

何か土壌となるものがあり

そこから引き出しているということ。

 

その土壌は、見聞きしたり経験したり

学んだ物事でできている。

 

それは過去から脈々と繋がれてきた

先人達の知恵や経験。

 

オリジナルといっても

生み出し創り出した土壌は

先人たちが既に示したもので作られていて

そこから何かの刺激をもって

新しい組み合わせを示したということ。

 

そしてそれは芸術に限らず

研究、開発といったものも同じこと。

 

教えに沿う、再現するという考えを捨て

新たな学びは既にある土壌への刺激であり

そこから自由に組み合わせればいいのだと

誰でもアーティストになれるのだと

 

手が届かないと思い込んでいたものが

ひょっとしたら手に入れられるのではないか

そんな野望が湧き上がる。

 

凝り固まった思考をほぐし

自由な組み合わせを引き出す

それが一苦労なのだと感じながら。

 

 

 

 

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