梅雨の合間の猛暑・・・
あすからはまた、少し梅雨っぽくなるらしいですが・・・・。
さて、9日土曜日から 「広沢 仁 展」-テンペスト-が始まります。
広沢仁氏の個展は2014年以来2年ぶり
もうこの個展で4回目になります。
とにかく その作品センスがとても好きな作家。
即興的でいて、しかし実に隅々までよく計算されていて
クオリティーの高い作品だと思います。
展覧会タイトルは「テンペスト」
ウィリアム・シェィクスピアの戯曲にある
「テンペスト」 嵐 を由来とするところをタイトルとしていますが
東日本大震災及び福島原発事故などを切っ掛けに
「人と社会の仕組みや様々な関係性などに興味が移行し
生と死の深層にまで思いを深めるようになった」
という作品は
一瞬デザイン的で構成的な軽やかさがありながらも
以前よりずっと人間的な情緒を感じる
即興的な描写に、元来備わるた卓越したセンスに裏付けされた
情緒的、感傷的な作風へ変化しつつあるような気がします。
また、技術的にはシルクスクリーンという版画の技法の一つで
制作をするものの、版画という多数多刷りという概念を超え
1点から 多くても10数点しか摺ることがなく
筆の代わりに、シルクスクリーンの技巧そのものが
キャンバスに描くときにつかう、筆そのもの、、、といった感覚であり
実にオリジナル性の高い作品を制作しています。
特に一般的にはシルクスクリーンなど
版画制作には使用されることのない
蜜蝋を使用し、いわゆる蝋画に近い作品を生み出しています。
是非とも実物を見ていただき
ご感想をいただきたい作品です。
本展には13日水曜日に
広沢仁、作家本人が在廊し皆様をお待ちしています。
画廊翠巒(すいらん)
群馬県前橋市文京町1-47-1