1988年にDENONから発売されたDCD-3500G 228,000円
好きなプレーヤーの一つです。先日トレイの開閉しないというジャンク品を入手。
このモデルはトレイの開閉用のベルトが2本あります。トレイのすぐ下とメカの裏側にあります。ベルトだけですので、サクッと修理は完了しましたが、このジャンクはもう一つ厄介なところが壊れていました。
写真をよく見ずに落札してしまったので、届いてびっくり!フロント下部にあるローダーフレームが開きっぱなし・・・(-_-;)
オクに掲載されていた写真では閉まっていたので、てっきり正常だと思ったのですが、よくよく見たらテープで固定されていました(*´Д`)
商品説明にもテープが貼ってある旨の文言があったので、私の完全な見落としです・・・(-_-;)
妙に低価格で落札できたからおかしいな・・・・って思ってたんですが、これが原因だったと、ブツが届いてから気づきました。
仕方ないので、こいつを修理することに。
フロントパネルを外して、サイドにあるパネルを外すとフレームが取り外すことができます。
こいつは、左側の電源ボタンの下にある部分。軸が根元から折れています。
こいつは、右側のフレームをオープンさせるボタンのある側です。ガイドの爪がポッキリ折れています。
軸は折れておらず、どうにかフレームが脱落せずに済んでいたようです。
左側の軸は幸いにもサイドパネルに引っかかっていたので、それをボンドで固定。
問題は、右側のガイドの爪をどう修復するかです。
これは、サービスマニュアルのフロント部分の分解図ですが、爪が折れたガイドは30と表記されているものです。このガイドが54のパーツに接触するような構造になっていて、接触することでフレームが固定される構造になっています。フレームを開けるときは、34のパーツを押すことによって、54のパーツが後方にしなることで、30のガイドがフリーになり重力で自動的に開くようになっています。
なので、30のガイドの爪の部分が破損すると、54のパーツと接触することができずに、フレームが開いたままになります。
そこで、ガイドにこんなL 字のプラスチックを取付けてみました。
ガイドの破損部分が平面ではなく凹凸状態でボンドで固定するのが困難なので、グルーガンで固定しました。凹凸面に密着し硬化まで早いので、すぐに取り付けることができます。ただ、強度が今一つだったので、硬化した後にいったんL字のプラスチックを外し、アロンアルフアで再度接着をしました。
十分に硬化したことを確認し、逆手順で組み上げると
こんな感じでフレームが固定されるようになります。
ご覧のようにちゃんとフレームが閉まっています。
DOORと書かれているボタンを押すと、フレームが開きます。
このモデルは、このローダーフレームが開きっぱなしのジャンクが多く出回っています。おそらく、ガイドの爪が折れていることが原因かと思いますが、何ゆえこのガイドの爪が折れてしまうのかというと、開いたままの状態で上からフレームに外力が加わるとガイドが破損してしまうと思われます。3500RGも同じ構造ですが、1650シリーズなどはこの構造を止めています。おそらく、破損の修理が多くあったのでしょう。ハイエイドモデルにしては、ちゃちな構造です。
何分、グルーガンで固定しているだけなので、いずれ剥がれてしまうかもしれません。しばらくすると、フレームの閉まりが悪くなり、少し開いた状態になってしまいました。まあ、一応閉まっているので良しとします。
これ以外は、特に不具合のないプレーヤーなので、内部のメンテをして、デノンサウンドを楽しみます。