きょうも9時過ぎまで寝ていた。

 

やっぱりきょうも布団を干して、

洗濯物も外に干して、

床の掃き掃除もした。

 

読書。

 

それから所属チームの練習会に参加。

泳いだ。

このプールは天井から日の光が入るのだが、

日のかけらがチラチラ跳ねて明るく、

逆に、自分の心を鎮めてくれた。

水温が高かったので、あまりがんばりすぎず、

気持ちよく泳がせてもらった。

 

また読書をして、夕方、

コンビニまで買物がてら散歩に出かけた。

近いので、距離とか計測しなかった。

 

不意に、自分の父のことを思い出した。

暑さのせいだと思う。

 

父が死んだのは夏だった。

私は当時赴任していた駒ヶ根市(長野県)から、

週末ごとに帰省して、

まずは奈良で入院していた祖母を見舞い、

それから枚方(大阪)の実家へ、

父を見舞いに行った。

父が52、私が26歳の時のことだった。

 

ああ、ホントにいろいろあった。

私のやり方も、ダメだったのだと思う。

「お前を恨む」

それが、父が私に言った最後の言葉だった。

 

そのあと私はぐちゃぐちゃになって、

それを抜け出すのに、33歳までかかった。

 

暑さのせいで、そんなことを思い出しながら、

コンビニまで歩いて、結局、

店内を一周しただけで、

何も買わずに帰ってきた。

 

行きしなは、父のことでぼんやりしながら歩いていた。

 

帰りし、

 

なんか少し場違いな色彩が、目に入った。

完全にアスファルトに生えているように見える。

ずいぶん孤立した、厳しい場所に生れたものだ。

ちょっと人工臭い花だけど、

もとは人工でも、

この生え方は、もはや野草的だと思う。

 

自分ももとは人工だと思うけど、

野草化して死んでいくなら、それでいい。

 

石の壁に葉。

こうういう生涯も、あるということだろう。