ヘルメットペイントの方法のひとつ、水圧転写によるグラフィック加飾のちょっとした応用編です。
ひとつ前の記事で掲載した木目柄の様なものであればデザインが伸びてもデザイン上問題ないのでヘルメットの様な形状においても1工程で加工出来ます。
しかしそうはいかないデザインの場合、やはり分割して転写することになります。
これが完成品の画像。
これを見て、どのように加工していると思いますか?
たぶん、普通は黒いヘルメットにデザインを転写していると思いますよね。
黒の上に転写出来ない理由は2つ。
1、黒の上に転写するとデザインも真っ黒になってしまいます。
(黒い紙にカラーコピーするのをイメージして下さい。)
2、転写フィルムの印刷は白表現は出来ませんのでデザインに白が含まれる場合は基本的に下地は白、そうでない場合も1の理由から下地は明るい色でなければなりません。
ではどのように加工するか、
答えは
こうです。。
分かりましたでしょうか?
転写はここまで。
印刷時点で背景が黒で転写し、そのあと周りを黒の塗装でつないでいきます。
実際には印刷(転写)の黒と塗装の黒が多少異なりますので輪郭の外だけ塗装すれば良いと言う事ではありませんが、塗装では出来ないレベルのグラフィックを入れることも出来ます。
分割して転写をしても、部分的に入れても、塗装技術との併用で継ぎ目が気にならない様に工夫出来ます。
弊社では加工の受付はもちろんですが、転写システムの提供、導入頂いた方への講習などを行っております。
※材料のみの販売は行っておりませんのでご了承ください。
大型の設備ではありませんので塗装工場様だけでなく、小規模のカスタムペイントショップ様でも導入可能です。
ご興味のある方はお問い合わせ下さいませ。
運営サイト
株式会社インデクト ホームページ
もうひとつ宣伝。
上記で使用した素晴らしいデザインは画家の小林舞香さんの絵画を転写しています。
小林舞香さんのホームページはこちら↓
とにかく神秘的で繊細で素晴らしいです。
アパレル関係、インテリア、食器など、企業様とのデザイン上のコラボ企画なども是非お寄せください。

