苦しい出来事を何とか乗り越え、2年生になった。

親しい友人達とはクラスが別になってしまったが、席が近くなった同級生達と仲良くなれたのがきっかけで学校に行くのが楽しみになっていた。


周りがほとんどスマホを待つ中、私は持っていなかったので進研ゼミで使っていたタブレットにLINEをインストールして、夜遅くまで友人達とやり取りしていたことを思い出す。

そういえば、あの頃LINEのタイムライン上で自己紹介だったり、好きな物や異性のタイプを載せて、自分の次にやってほしい人を指名するリレーのようなことが流行っていた。

今思うとあれは小学生の時に流行ったプロフィール帳をデジタルに置き換えたようなものだったのだろうか。


しかし、家では父が失業して家計が苦しい状況に陥った。

いつ住む家を失ってもおかしくない状況だっただろう。

そこで母は生計を立てるために仕事に就いた。