今まで普通にネットサーフィンできていたのが突然”このサイトには接続できません”と云う警告が出て驚いたことはありませんか?
警告の文言から 何となくプロバイダーを疑ってしまいますが、案外 会社内(家庭内)のLANに問題があることが多いようです。
それも無線LANではなく意外にも有線の部分で起きていることがあります。
今では無線LANが家庭内でも復旧し、プリンターまで無線LAN対応になりつつあります。
インクジェットの複合機で無線LAN付きのものが1万円以下で購入可能。
それまで業務用でしか使えない(高価、複雑)と思っていたLANをWindows95で初めて経験し
一台のプリンターが共有できる事を知り「便利なものだ」と思ったのは何年前のことでしょう。
いやはや 恐ろしい(すばらしい)時代になったものです。
LANが業務用でしか使われていなかった頃の10base5、10base2、10baseT、NetWareと言った言葉もすっかり過去のものになってしまいました。
現在の有線LANはほとんどギガビット対応の1000BASE-Tになってしまいました。
(光ケーブル対応の1000BASE-SXや1000BASE-LX規格もあります いわゆる光回線)
100BASE-Tもまだまだ使われています。
ギガビット対応の機器を導入してもそのLAN内に一つでも100BASE-Tの機器があればそればボトルネックとなってLAN全体は最大で100メガビットを超えることはありません。
(実質的には30~40メガビット程度でしょう)
さて まだまだ現役で使われている100BASE-Tですが 復旧し始めた頃は高価で8ポートのスイッチングHUBが2、3万円以上した記憶があります。
それでもこれまでのディスクリートで組んでいた100万円近いHUBに比べると夢のようでした。
ここまで大幅に安くなったのはスイッチングHUBの機能がワンチップに集積されたからです。
出始めのチップ(ガリレオチップ)は高機能、安価ではあったのですが、熱を持ちやすく初期のHUBは冷却用のファンを内蔵していたくらいです。
ガリレオチップも徐々に改善されあまり熱も発生しなくなり、ファン付きのHUBは無くなりました。
それでも温度が上がりやすい事は間違いなく 自身の温度により経年変化を起こし、突然壊れることがあります。
※現在売られているHUBはチップが特別に発熱するということは無くなりました。
LANも安定して稼働しているとその存在を忘れてしまいますが(もちろんそのほうが良いのですが)
ある日突然繋がらなくなって慌てることがあります。
LANが繋がらなくなる原因は 電源が抜けていた、ケーブルが外れていた 等の事が多いのですが
案外HUBの故障というのもあります。
HUBなんかあることすら忘れている存在なので気がつきにくく原因がなかなか判明しないことがあります。
そんな場合、HUBを疑ってみてください。
昔からずっと使っていて安心していたHUBが壊れていることがあります。
今回 うちの事務所内もそうでした。
古いHUBが壊れやすいことは 経験的に知っていたため、すぐに原因は特定出来ました。
もしお使いのLANの中に 古いHUB予防的に交換してしまう事をおすすめします。
プラスチック筺体で、一部分変色していたら(発熱するチップを使っており)壊れるのは時間の問題と考えて間違いありません。