1956年に西陣織の帯製造として創業した。その後、西陣織の技術を使い機能性繊維を開発。機能性繊維のウエアで培ったデータ分析を活用し、2021年にウエアラブル端末を投入した。
6月、新型のウエアラブル端末「hamon band(ハモンバンド)2」を発売した。旧型は3万本を売り上げたが、熱中症のリスクを点灯で知らせる機能などを改善した。端末は産業医科大学と開発した独自のアルゴリズムを活用し、脈の波形データから体の深部の温度を導き出す仕組みだ。正常時の端末の画面は緑色に光るが、徐々に体温が上がっていくと「注意アラート」として黄色になり、3回にわたって振動する。
さらに体温が上がると熱中症のリスクが高いと判定し、「警告アラート」を発する。上下交互に赤い光が動き、電源ボタンなどで解除するまで振動し続ける。熱中症の予兆を検知して注意や警告を出すことで、休息や水分補給のタイミングをつかんで発症を抑えることが期待できるという。価格は1万4300円。建築現場など屋外の作業員や一人暮らしの高齢者などの活用を見込む。
『日経MJ(流通新聞)』2024/06/28付。
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