6月6日は奇跡の日である。


あれから、沢山の日々を重ね、2023年という数字も書き慣れてきた頃、気づけば5回目の月命日を迎えようとしている。

月日を経るにつれ、自分はその数を数えるだけなのだと痛感する。

まだ、今は出てこないだけ。もう一度逢える。

そんなことを想ってしまう自分がいる。

そんな今日は6月6日。

6の並ぶ、6に愛された素敵な人の生まれた日である。

今、その人に「おめでとう」を言うことは叶わない。

けれど、ぼくはこの日を一生、忘れることがないだろう。

そんな確信だけが、ユキヒロさんのいない世界になって初めてのお誕生日に想うことである。

みんなは今、どんなことを想っているのだろうか。


一年前に別の場所にも、この写真を載せたな。

一年前は不安でいっぱいだった。

姿を見せなくなり、便りも途絶えてしまっていたからだ。

結局、最後のメッセージとなってしまったんだよね。一年前の今日が。

こうして振り返るのも、なんだか寂しい。



兄である高橋信之さんが、弟であるユキヒロさんについて語られていたのがとても切なくて、6歳も上の兄であるノブさんは、どんな想いでこの出来事を思い出して書かれたのかな。そう思うと胸が締め付けられる気持ちになった。

ああ、6月の6日に、生まれたんだなぁ。

未だサヨナラに強くなれない自分が歯がゆい。


ノブさんだっておっしゃってる。
胸の中にいる幸宏と一緒に笑いながら語ろう。
そう。例え、今此処にいないのだとしても、胸の中ではそれぞれ、ユキヒロさんが生きている。
それは永遠に。
これからは想い出と一緒に生きていけるといいな。
どうか今日の空が少しも悲しくありませんように。
生まれてきてくれてありがとう。ユキヒロさん。
こうして出逢い、好きになるくらい知れたことは、とんでもない奇跡のようなこと。
6月6日に高橋幸宏という存在が生まれてきてくれたことが、一番の奇跡であり、その事実を想うだけでうれしい。
そして、ミュージシャンとなってぼくたちの前に現れてくれたことも奇跡の他にない。
高橋幸宏という存在の魅力に気づけたことも、奇跡なんだよね。
ドラミングに、メロディーに、歌声に、歌詞にファッションに、生き方に、ユキヒロさんの全てに出逢えてよかった。
今どんな方法を使っても届くことはないけれど、たくさんのありがとうを伝えたい。
6月6日はありがとうを伝える日にしたいと、今日の空を見て想った。




ユキヒロさんがみんなのうたを担当した時の歌。「子供だけの夏」
すごくいい曲だった。高橋幸宏ファンとして、この曲を見落としていたのは痛手だった。
この曲も、ユキヒロさんのまた一部なのだと想うと、うれしくなるな。



久々のブログ、全くまとまりがない文章だったけれど、最後まで読んでくれてありがとうございました。

ここに来てくださる方のことを想うと、いつもありがとうでいっぱいです。

どうかここに来てくれたあなたの今日が良い日となりますように。



大好きなのに未だに聴けていなかった薔薇色の明日を5ヶ月振りに聴こうかな。



その日はみんなでね。

ありがとう。ユキヒロさん。

胸の中のユキヒロさんを笑顔で迎えられる日が来ると信じて。



2023.6.6. Sally