今年のゴールデンウィーク中の山岳遭難件数が203件と過去最高だったとのことです。

都道府県別で長野が28件と最も多いのは納得ですが、次に多いのが神奈川の16件というのはちょっと意外ですね。

ゴールデンウィーク中は北アルプスなどではまだ雪が残り、冬山に準じた装備が必要ですから敷居が高いのでしょう。

神奈川は丹沢での遭難が多いようです。

丹沢や奥多摩は首都圏からのアクセスがよく気軽に訪れますが、登山道以外に林業などの仕事の道や釣り人が利用する沢に降りる道などたくさんの道があるため道迷いのリスクがあります。

 

遭難者の年代別では、60代が最多の50人で、70代45人、50代41人と中高年が多くを占めています。

山歩きを趣味にする人の割合が中高年に多いということもあるのかもしれませんが、中高年は遭難しやすいということも否定できないでしょう。

 

遭難の原因は道迷いや滑落、転倒などが多いと思います。

中高年になるといろいろなところに衰えがきます。

山で遭難というと”体力”の衰えと考えがちですが、それ以外の部分も大きいように思います。

普段から身体を鍛えているから若い人に比べても体力には自信がある、といっても視力の衰えはあるでしょうし、聴力の衰えもあるでしょう。

 

視力の衰えは地図読みに影響を与えるかもしれませんし、分岐の見落としにつながるかもしれません。

足元が見えないとつまずいたりする可能性があります。

 

聴力は山登りに関係がないように感じますが、耳の衰えは平衡感覚に影響を与えます。

平衡感覚をつかさどるのは耳石器ですが、耳石器の機能は50歳くらいから落ちることが最新の検査法で明らかになったとのことです。

平衡感覚の衰えは滑落のリスクにつながります。

経験豊富な人であっても、若いころとは違うという認識が必要ですね。