こんにちは!獣医師の佐竹です!
毎日寒いですね
週末は雪が降るかも?なんて言われていますので、皆様も体調お気をつけください。
さて、今回は催吐剤と副作用について簡単にお話しようと思います
何か異物や中毒性物質(薬やチョコレート等)を誤って食べてしまった!
なんていう事はたまにあるのですが、食べて時間経過が短い場合は催吐剤を使った
催吐処置が適応になります
催吐処置とはお薬を使って副作用で無理矢理吐かせるという処置なので、
必ず薬の副作用をリスクとして負った上で行わなくてはなりません。
とは言え、副作用自体は高率で起こるものではなく、用量次第で問題なく
吐ける子がほとんどですが、主要な催吐剤についていくつか説明します
① トラネキサム酸
わんちゃん、猫ちゃん両方の催吐処置で使われることが多く、静脈注射します
副作用としては、稀だけど痙攣を起こしてしまうことあり
② メデトミジン
猫ちゃんで使用されることが多く、筋肉内に注射します
副作用としては、元々鎮静剤なので眠ったような状態が続いてしまうことや、
鎮静がかかることによって循環が少し悪くなり、心臓等の臓器に負担がかかって
しまうことがあるため持病がある子はより注意が必要
拮抗薬あります
(どのお薬でも猫ちゃんはわんちゃんと比較して吐けないことが多いです)
③ アポモルヒネ(※当院では在庫がありません)
わんちゃんで使用するお薬で、筋肉内注射することが多いです
副作用としては、神経症状(興奮・鎮静・呼吸が抑制される等)がでてしまう
ことが稀にあり
また、かなり強い催吐作用があるため中々吐き止めないことも、、
拮抗薬あります
以上3つが今、ほとんどの動物病院で主流な催吐剤と言われています
食べちゃったから吐かせれば大丈夫というわけではなく、吐かせるのにも
それなりにリスクを伴ってしまうので注意していきたいですね
とは言え、多いことではないので、食べてしまった時は早めにご相談ください