魔「今、十一時なんだぜ」
靈「さあて、いよいよ宴会な訳だが・・・」
魔「誰も来ないな」
歌「・・・ですね」
靈「あんのロリ鬼野郎、私たちを騙しやがったな・・・!」
魔「おい」
萃「ロリ鬼って誰だい?」
歌「あ、萃香さん」
魔「よお」
靈「あら萃香、帰ってきてたのね(目をそらす」
萃「宴会の準備はできているのかい?」
靈「もうとっくに終わってるわよ」
歌「みんなはまだ来てないんですか?」
萃「んー?ああ、皆ならもうじき来るはずだよ。ほら」
霊「んー・・・?」
魔「・・・あ、本当だ」
萃「ああ、そうさ」
歌「少なくないですか?」
萃「うん、そうかい?気のせいだろ」
宴会に集まって来てくれた人(?)は、自分たち含め十一人(萃香除く)。
左から順に名前を言っていくと。
八意 永琳
蓬莱山 輝夜
藤原 妹紅
射命丸 文
西行寺幽々子
魂魄 妖夢
十六夜咲夜
レミリア・スカーレット
宴会はもっと大人数でやるものだと思っていたが。
魔「よお、永琳、お前が来るなんて珍しいな」
永「ええ。ここに来るのは始めてかしらね、
宴会に出れば輝夜様に姫としての自覚が出るのではないかと思ってね。でも・・・」
魔「・・・」
輝「ちょっと妹紅なんで付いてきてんのよ!妹紅のくせに生意気よ!今すぐ帰って!」
妹「はぁ?付いてきてんのお前だろーがこのおかっぱ野郎!」
輝「だれがおかっぱ野郎よ!おかっぱはあんたでしょ!」
永「妹紅も呼ばれたらしくて、さっきからずっとこんな調子なのよ」
魔「それは大変だな・・・」
幽「ねえ妖夢?あそこにあるお団子とても美味しそうだと思わない?(ぐぐぅ~・・・)」
妖「駄目ですよ幽々子様!これは宴会用の大事な食べ物なんですから!」
幽「でも・・・。美味しそうだと思わない?(ぐぅ~・・・)」
妖「駄目です」
幽「私は食通として全国にこのお団子の美味しさを知らせる義務があるのよ!
お願い、分かって?」
妖「分かりませんよ。団子ならもう少しでいくらでも食べられるじゃないですか」
幽「でも・・・」
妖「私の分もあげますから」
幽「ほんとに!?ありがとうね妖夢!」
歌「・・・で?文さんはなんでここに来たんですか」
文「取材ですよ取材。宴会は記事のネタになりますからね。
前回も宴会にお伺いしましたよ」
歌「そうなんですか。今回はまともな記事ですか?」
文「当たり前じゃないですか。事実を書き、きちんと皆さんにお届けする。
これが新聞記者ですから」
歌「へえ~」
霊「・・・なんであんたが来てんのよレプリカ!・・・じゃなくてレミリア!」
レ「ん?呼ばれたからに決まってるじゃないのよ」
霊「あんたさっきまで宴会やってたんじゃなかったの!?」
レ「確かに行ったわよ?それがどうかしたの?」
霊「ダメだこいつ完全に回ってますわ。
萃香もなんでこんな奴連れてきたのよ!」
萃「いやあ。さっき呼んだんだけど、一緒にいてて楽しかったからねえ。
今日の宴会も呼んだんだよ」
霊「まだ酔いが覚めてないのに!?咲夜も何か言ってやりなさいよ!」
咲「前回は一緒にいけませんでしたが、今回こそお嬢様の酔った可愛らしいお姿を・・・(ブフッ」
霊「ダメだこいつら・・・」
☆ ☆ ☆
歌「萃香さん、お昼から休まず飲み続けて、まだ酔ったりしないんですね」
萃「そういうあんたもまだほろ酔いってところじゃないか」
歌「そうですか?」
実は歌留蘭のこのお酒、水でかなり薄めてあるので未成年も安全安心。
飲んでも酔わないのだ。
レ「うー・・・貴方なかなかやるわね・・・
じゃあ次はこの踊りできるかしら?♪」
霊「できるわよこんなものー♪
ほら、こうでしょー♪」
魔「おーいいぞいいぞ。ほら、文写真撮るなら今だぞ」
霊「ちょっと魔理沙、こんなところで座ってないで、あんた審査しなさいよ!
これで私とレミリア、どっちが最強か決まるんだから!」
魔「え、なにそれ」
文「うむ。これはいい記事になりそうですねえ」
咲「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁ!もう私、今死んでも悔いはありません!おっと鼻から忠誠心が(ブホォッ」
文「咲夜さんも一枚よろしいですねパシャッ」
輝「まだまだよ!まだ私酔ってないわ!もうそろそろギブアップかしら?」
妹「私はまだ酔ってないっつーの!お前こそもう酔ってきてるんじゃないの?」
輝「酔ってないって言ってるでしょ!ほら永琳、酒持ってきなさい!」
永「もうそろそろやめましょうよ姫様・・・(これじゃあいつまでたっても・・・)」
輝「嫌!まだ妹紅野郎と決着がついてないんだから!」
幽「お腹すいたわねぇ~」
妖「もう二百個程いろいろ食べましたよね・・・」
幽「・・・・・。妖夢ちゃん隙ありー♪」
妖「ああっ!私の桜餅!」
幽「おいしいわぁ♪(もぐもぐ・・・)」
妖「もう!どうしてくれるんですか!」
幽「あとでこの桜餅の葉っぱあげるから。許して?」
妖「それ食べ物じゃありませんよね・・・」
歌「ぶっ!」
萃「おや、どうしたんだい」
歌「いえ、何でもありません。何でも、あはは・・・。
(やべえ、むせた・・・やっぱり水で薄めるのは限界があるか・・・)」
萃「もう酔ってきたのかい?」
歌「いえ、ほんとに大丈夫ですから・・・」
頭が割れるように痛い。酒なんて飲まなければよかった。
しかしここで飲むのをやめてしまうと、未成年だとばれてしまう・・・・・かもしれない。
歌「あ・・・もう夜ですね。じゃあ。もうそろそろ」
萃「ああ。もうそろそろだな」
やった・・・!これでもう宴会は終わる・・・!
萃「みんな!宴会はこれからだよ!存分に飲み倒そうじゃないか!」
みんな「yahooooooooooo!」
歌「え・・・終わりじゃないn・・・ガクッ」
「うー・・・まさか私がこんなことになってたなんて・・・恥ずかしい・・・」
「お姉様、なかなか帰ってこないと思ったら、まだ宴会やってたのね!
フランおいてくなんてずるい!」
「ごめんフラン。でもあんたは行かなくて良かったかもしれないわ」
「ぶー!なんでよ!」
「あれは本当にいい思い出でした。ちゃんと写真も撮っておきましたよ」
「そんなもの撮らなくていいわよ!恥ずかしい・・・」
「わー☆お姉様踊ってるねー」
「咲夜見せないでよ!ボコッ」
「ゴフッ」
「それより、次回ですが、次が最終回のようです
ネタがないらしいです」
「そうなの・・・残念ね・・・」
「フランまだ一回しか出てないのにー」
「しょうがないわよ。ネタが無いんだから。
皆、最終回もちゃんと見なさいよ。じゃあ、もうこれで終わりね」







