フィッツロイはやっぱり絶景だった | すぎたびノート

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約4年ほど勤めた会社を辞め、世界を旅していきます。

ブエノスディアス。すぎけんです。


リアルタイムはチリ・サンペドロデアタカマ。

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深夜3時半起床、4時宿を出発。宿のオーナー曰く、5月の日の出は8時半頃とのこと。オーナーが無料で貸してくれた寝袋、ヘッドライト、トレッキングポールを持って暗闇の中、歩き出します。見上げると満天の星空。このまま天気が変わらないことを祈る。


エルチャルテンからフィッツロイのビューポイントであるロストレス湖まで片道4時間。明かり一つ無い登山道をヘッドライトで照らしながら進んでいく。パイネで一度同じことをやったので特に苦労もせずに進んでいくことができました。


幸いパイネほどのアップダウンは無く、だらだらと平坦な道をひたすら歩いていきます。歩き出して数分で同じことを考えているであろう何人かのトレッカーと会いました。


6時半頃にビューポイント手前のリオブランコキャンプサイトに到着。ここまでは特に疲れることもなく来ることができたが、ここからロストレス湖までは一気に急な登り道と変貌する。距離は大したことないのにむき出しの岩を足場にして登っていく。


順調に登り続け7時すぎにビューポイントであるロストレス湖に到着するも以前真っ暗なのでどこが湖かわからず、明るくなるまで寝袋に入りうずくまっていました。寝袋は何が何でも持って行ってください。間違いなくパタゴニア一番の寒さだった。飲み水が凍るってことは氷点下ですので。


空が徐々に明るくなっていく…。



星の数が減っていくのと同時に少しずつフィッツロイの稜線が姿を現していく。いやこれだけでも十分美しいんですけど!空のコントラストとフィッツロイのシルエットがとてもグッド。


後々聞いたらこの日だけ全く雲がかからずベストなコンディションだったみたい。フィッツロイは標高は3,405mと大したことないけどめまぐるしく変わる気象状況によりトレッカー泣かせの気まぐれな山なので、快晴の予報でも厚い雲がかかっていたりもするのでこればっかりは運任せ。







美しすぎて何も考えられないってのは今まで見てきた景色の中で初めてかもしれない。絶景中の絶景。アウトドアブランドのロゴマークにも採用されるのにも納得の景色です。


フィッツロイがいつものグレー色になるまでしばらく眺める。自然にしろ建築にしろ日本にいたら見ることなんかできないであろう景色をずっと見てきているとね、段々それに慣れてしまって何も感じなくなってきてしまうんだよね。旅人のジレンマってやつなのかな、誰しもがあるとは思う。だがしかし、このフィッツロイはそんなことも忘れさせるほどの惹きつける何かがあるように感じた。パタゴニアは時期はずれだから直前まで行くのを悩んでいたけど本当に本当に来てよかった。