(島原鉄道) 島原外港から 浦田観音 準常備式片道乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和57年に島原鉄道線島原外港駅で発行されました、「島原外港から 浦田観音」の準常備式片道乗車券です。

 

 

RTC/てつどうじょうしゃけん青地紋券となります。

 

社線内発着の準常備式片道乗車券で、着駅は「中央高校前」、「安徳」、「瀬野深江」、「蒲河」、「常光寺前」、「浦田観音」の6駅となり、このうち「中央高校前」については、平成2年10月10日に「職業訓練校前」→平成7年4月20日に「技術専門校前」→平成8年10月1日に「秩父が浦」と短期間に駅名が3回も改称され、平成20年4月1日の島原外港~加津佐間の営業廃止で、6駅全ての着駅が廃止となっています。

 

発駅表示の右側に記載された「(ま)」は設備符号と推察され、「(ま)」は「あいうえお・・・順」でも31番目、「いろは・・・順」でも30番目となりますが、当時は島原鉄道線と国鉄線の連絡運輸範囲も九州線内全駅が対象で、最遠は「東京」と非常に広範囲ではあったものの、最低でも30種類もの準常備式乗車券の設備があったのでしょうか?

 

その下には「経由」と記載があるものの経由自体は空欄となっており、この券は社線内発着の券となりますから、経由を表記する必要性は特になかったものと考えられますが、島原鉄道の準常備式片道乗車券では同様の事例が散見されます。