普通入場券 ○自 岩見沢駅 料金20円 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和41年6月に函館本線岩見沢駅で発行されました、料金20円の普通入場券です。

 

 

札幌印刷調製の赤線引きの券となります。

 

国鉄の普通入場料金は、昭和41年3月5日に10円から20円に改訂され、10円券まで印刷されていた赤線が20円券から無くなりましたが、札幌など一部の印刷場では、赤線の印刷された20円券が発売されています。

 

これは赤線の印刷された原紙を払い切るために行なわれたものと言われ、20円券の初期に見られた券となりますが、料金改訂当初は10円券に料金改訂印を押印して継続発売し、10円券の在庫を売り切った駅から、順次20円券に切り替わっていったものと考えられますので、20円券で赤線が印刷された券は、普通入場券の発売枚数の多い主要駅に多いように見受けられます。

 

この普通入場券は、駅名の左側に「○自」の記号が印刷されており、これは硬券式の自動券売機で発売された券と推察されますが、当時の岩見沢駅には普通入場券の自動券売機が設置され、発売枚数も多かったものと思われます。