英語力向上のヒント:興味をわかせる | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

こんにちは。桜井です。

相変わらず雨の多いポートランドですが

1月に入って寒さもずいぶん緩んできました。

春が待ち遠しい今日この頃です。


さて、私はSAT(アメリカの大学に入学する際に必要なテスト)

Englishのクラスを担当しているのですが、

Readingはすべて選択問題なのにもかかわらずその難しいこと。

長文の内容や単語がハイレベルなのはもちろん、

設問の文章がすごくまわりくどい聞き方になっていて、

設問自体を理解するのに時間がかかる問題も多く見られます。



本を読むことやクロスワードパズルが好きで

語彙力には自信のある(!?)アメリカ人の私の夫も

何度も繰り返して読まないと理解できない文章の設問もありました。

アメリカの学校や家庭では本を読むことにすごく力を入れているのも納得です。



とある生徒は、本を読むことがあまり好きではなく、

語彙力が増えず、宿題も読むのが面倒という状況でした。

案の定、思うようにSATのリーディングの分野の実力が上がっていなかったのですが、

昨年末にナショナルジオグラフィーの記事を読んでくるのを宿題にしたところ

すごくおもしろかった!と内容を説明してくれました。

それからはサイエンスに関する記事(特に天文学系の記事がおもしろいそうです)

を読んでくることを宿題にしているのですが、

長めの文章を毎回欠かさず読んできてくれ、

理科系の分野で少しずつリーディングの問題の正解率も上がりつつあります。
 
人文学系のトピックはまったく興味がないようで、

シェイクスピアに関する文章を読んだときは

シェイクスピアなんて聞いたこともありません(怒)」

と驚くべき発言をしていたように、

そちらの分野になるとかなりテンションが下がってしまう極端さがおかしい彼なのですが、

まずは苦手を克服する1歩が踏み出せたと思います。


嫌なことを押し付けるよりも

興味を持たせることで

生徒たちは勝手に走りだす。

そんなことを思いました。