押し紙

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現役の新聞記者のときも

販売についてはよく分からなかった

同期の中にも販売局の幹部はいくらもいるのだが、

彼らは「販売店主に付き合うのが仕事さ」と言うだけで

多くを語ろうとしなかった。


押し紙という言葉を聴いたような気がするが

それが、どれほど重要なのかも知らなかった。

黒岩哲哉氏の「崩壊する新聞」などを読むと

新聞社は発行部数競争に血道をあげた結果、

販売店に「架空読者」をでっち挙げさせてきたようだ。


日本の新聞発行部数は5000万部。

このうち、20%が読者のいない新聞「押し紙」である。

その数は1000万部。

新聞の原価を1部60円とすると、一日あたり6億円となる。

これが新聞社の押し売りによる第一の利益。

新聞社の広告費はABC調査にのっとって高くなる仕組み。

広告料の確保が第二の利益。



こんなことをどうして販売店は続けるのか。

その謎は、折込チラシだという。

毎朝、新聞より分厚いチラシが折り込まれている。

このチラシ折込配達料は1枚4円程度だが、

20枚ともなれば1000万枚×4円×20枚で8億円


東京や名古屋などの大都市近辺なら

十分採算が合うことになる。

まさに、チラシの力恐るべしだ。