(春日井市市議会一般質問)

末永けい
 平成30年に開所したグルッポふじとうについてですが,さきの代表質問において,「利用者の皆様に大変すばらしい評価をいただき,まちづくりの機運を高めることができた」といったやり取りがあったかと思いますが,これについては非常に違和感を感じました。そのような市長の認識と市民の認識では,大きな隔たりがあるように思います。
 確かに,図書館や自習室,児童館やカフェなど,春日井市の公共施設の中ではさまざまな過ごし方ができる大変よい施設になっていると思います。しかし,そのサービスを享受することができるのは,そこにたどり着くことができる人たちだけです。徒歩圏外に住む大方の市民の皆様にとっては,グルッポふじとうへのアクセス性が大きな問題となっており,その要因はグルッポの敷地内駐車場が不足していることです。利用者の皆様は大変な御不便を感じられており,グルッポを利用したい意向がある方々までも足が遠のいている状況です。
 最近寄せられている市民の生の声を御紹介します。「前の駐車場を広くしてほしい。」「足の悪い両親を抱え,近くの駐車場がいっぱいで遠くの駐車場をいつも歩いてきております。近くに駐車場の増設をお願いします。」「グラウンドを駐車場に。駐車場が狭い。グラウンドは要らん。」「いつになったら駐車場を整備するのでしょうか。早くしてください。」などなど,ほかにも相当数の御意見が寄せられています。こうした市民の悲痛な声は市長の耳に入っているのでしょうか。
 遡れば,グルッポ駐車場については,グルッポ開所前から市民の間でも懸念材料になっており,案の定,グルッポ開所以降,その懸念が現実となり,各種アンケートなどでも敷地内駐車場増設の市民ニーズがはっきりと立証されましたし,多くの個々の市民の声については当局の皆様もさまざまな場でお聞きしていると存じます。
 こうした中,私もこの件については何度か質問をしてきましたが,多くの市民の皆様が声を上げ,とうとう市は当初の考えを改め,グルッポの敷地内駐車場を増設する方向にかじを切りました。結果的に,令和2年度の予算において,運動場整備等工事の中に予算計上されております。この運動場の整備案は,市民ニーズからして敷地内駐車場より優先度の高くないものが多く含まれていることは不可解ではありますが,とりあえずは多くの市民が望まれている敷地内駐車場が,現状,南側24台,北側16台,西側4台のものが整備後は南55台,北16台,西4台となり,31台分増設される予定とのことです。
 施設の規模からして,そもそも敷地内駐車場が少な過ぎで,慢性的に市民から駐車場に関する不満の声がこれほど多く上がっている状態は異常なことであり,敷地内駐車場を増設することは当然の判断であります。ニュータウンや市の東部地区のにぎわい拠点として多くの市民の皆様に利用していただけるように,質問をさせていただきます。
 そこで,(1)敷地内駐車場の増設についてです。
 敷地内駐車場については,令和2年度の運動場整備工事により31台増設される予定です。しかし,現状の利用状況や芝生広場や遊具ゾーンの利用者増が見込まれるので,敷地内に何台あれば,市民の皆様が快適にグルッポに来所していただけるのかということをしっかり検証するべきです。
 そこで,質問ですが,市として敷地内駐車場の必要台数をどのように算定しておられるのでしょうか。駐車場の必要数について,図書館何人,自習室何人,地域包括何人,児童館何人,カフェが何人,体育館何人というように,積み上げ方式で算定をされておられるのか,内訳についてお尋ねをいたします。
 続いて,(2)敷地内東側駐車場についてです。
 市は,敷地内駐車場について,南側24台,北側16台,西4台,合計44台の台数になっているという説明をしています。ところが,グルッポの現場をよく知る方は違和感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜなら,グルッポの敷地内には東側にも駐車場があるからです。目測で確認したときには5台ほど駐車されていましたが,最大何台の駐車が可能で,それぞれの駐車スペースについて,誰がどのような用途で使用しているのか,東側の駐車場について伺います。
 続いて,(3)今後の可能性についてです。
 令和2年度の運動場整備により,芝生広場や遊具ゾーン,散歩道などが整備されることになり,これまで以上にグルッポの利用者の増加が見込まれます。どれだけの利用者数の増加を想定しているのかお尋ねします。
 また,現状においてすら敷地内駐車場が不足している状況ですから,現状の駐車場不足に加えて,芝生広場利用の駐車場ニーズが増える整備後に,駐車場が不足した場合,どのような対応を取るお考えなのか,それぞれお尋ねをいたします。以上で,壇上からの質問とさせていただきます。

まちづくり推進部長(前川広君) 私からは,大項目2の3点の御質問にお答えいたします。
 グルッポふじとうに必要な駐車場につきましては,平成27年の基本設計当時,100台程度と想定しておりました。平成30年4月の開所より約2年が経過しましたが,現状としては,イベント時以外は敷地内駐車場と北部駐車場で駐車台数は確保できていると認識しております。今回の整備は,運動場整備にあわせて,正面駐車場の安全性向上を図ることを目的としたものであり,敷地内駐車場の駐車台数は増加しますが,積み上げによるものではございません。
 次に,建物東側の駐車場につきましては,駐車枠は12台分ございますが,うち2台分は利用者の方々の自転車置場として使用できるようにしていることから,10台の駐車が可能であり,グルッポふじとうにおける事業用車両の駐車場として利用しております。現在,事業用車両8台が常時駐車しており,内訳といたしましては,指定管理事業用が3台,地域包括支援センター等の事業者に対する行政財産目的外使用許可の車両が5台駐車しております。
 次に,運動場整備による具体的な利用者の増加人数は予測しておりませんが,児童館利用者や図書館利用者が屋外にも滞在することで,これまでより滞在時間は長くなるものと考えております。現状において駐車台数は確保できており,イベント等で駐車場が不足する場合は,隣接する烏洞公園を臨時駐車場として利用することを検討しております。

末永けい

(1)の2回目に移りたいと思います。
 敷地内駐車場の増設についてなんですけれども,調理場の跡地と敷地内駐車場で駐車場数がトータルで足りているという,その市の認識そのものが間違っているから,多くの市民の皆様がお困りになっているということですね。そこで,伊藤市長にお尋ねしたいんですが,伊藤市長は市民のための最大のサービス会社ということをおっしゃっておられます。そうしますと,お客様,市民の皆様にとって,駐車場については近い場所にあるのが便利なのか,遠いほうが便利なのか,どちらなんでしょうか。お尋ねします。

市長(伊藤太君) 駐車場については,それぞれの考えがあると思っています。

末永けい

今の回答というのは非常に開き直っているというか,回答にもなっていないし,それぞれの考えがあるという,何か,実際,市民の方が困っているんですよね。先ほど御紹介したように,遠くの駐車場でいつも歩いてきていると,両親を抱えて歩いてきている,そういう声を御紹介しました。じゃ,そういった方はどういう思いでグルッポを利用されているのか,これに思いをはせたことはあるんでしょうか。
 それで,グルッポには,再三申し上げているように,公的機能が複数入居しています。図書館の必要台数は何台,地域包括の必要台数は何台だと,こういう積み上げをしていないと,こういう回答だったかと思いますけれども,これではあまりにも,その必要台数,駐車場の台数の決め方としてあまりにも無責任なんではないかなと思うんですね。市長としては,担当課に対してそういった必要台数をきっちりと積算するように指示を出しているんでしょうか。お尋ねします。

市長(伊藤太君) 先ほども説明しましたように,今の使用状況等から見て,どこまでが近いかという表現はいろいろあると思いますけれども,足りているというふうな中で,どこまでが近いか遠いか,それをどこまでが遠いというのかについてはそれぞれの考えだと思っています。

末永けい

(2)の2回目であります。
 敷地内東側の駐車場についてですね。敷地内東側駐車場については,一般の方は駐車できませんというふうにプラカードが掲示されています。敷地内駐車場に対する市民の強い利用意向から考えると,市民が駐車できるようにしていない理由についてはなぜなんでしょうか。お尋ねします。

まちづくり推進部長(前川広君) (2)の2回目の御質問にお答えいたします。
 道路からの進入路である通路の幅員が約3.8メートルと狭く,すれ違いが困難なこと,満車時には切り返し等方向転換が困難なこと,また,通路から道路に出る際には,道路が一方通行となっているため,出口が鋭角で非常に出にくいなど,市民の方の利用に対しまして安全性の確保ができないといったことから,施設管理者等の利用に限定しております。

末永けい

(2)の3回目でありますけれども,市民には安全性が確保できなくて,グルッポの関係者にはその安全が確保できるという理屈はおかしいと思うんですね。市民に駐車させないようにしていることについて,安全性の理由ということであるんであれば,安全性が確保できるように改修すればいいと思います。令和2年度予算の運動場整備等工事にあわせて,幅員とか出入り口とか改修を行って,市民向けの駐車場にできないのでしょうか。お尋ねします。

まちづくり推進部長(前川広君) (2)の3回目の御質問にお答えいたします。
 幅員や出入り口の拡張には,通路の拡幅や平場確保のため,約4メートルの高低差に対応する擁壁が必要となります。費用対効果の点から,現状では考えておりません。

※この答弁について公文書開示請求を行ったところ、市は概算工事費や便益について算定していないことが明らかになりました。証拠書類を末尾に掲載しております。

 

末永けい

(3)の2回目であります。
 東側駐車場の今後の可能性について伺いますが,一般的に考えても,利用者には遠くに駐車させておいて,関係者の車は近くにとめるということはおかしいです。関係者よりも利用者を優先するのが普通の考えだと思います。それができないのなら,市民のための最大のサービス会社などと言えないと思います。グルッポ周辺では,路上駐車も発生しています。市民に路上駐車させておいて,関係者が敷地内駐車場に駐車するというのはおかしいのではないでしょうか。
 市長は,担当課に対して,東側駐車場を市民が利用できるように検討するよう指示を出したのでしょうか。先ほどいろんな安全性の面とか言われましたけれども,しっかりとしたこの改修工事ができるのかどうか,その可能性も含めて指示を出されているんですかね。お尋ねします。

市長(伊藤太君) 先ほど説明したとおりです。関係者の駐車場も必要ですし,市民の方があそこへ入られるのは,いろんな方が来られることに対して一方通行等々でなかなか難しいところがある,そういうことを両方,全てのことをいろいろ勘案する中で,今の状況を進めているところであります。

末永けい

(3)の3回目であります。
 先ほどの質問の答えに戻りますけれども,結局,市としてはもともと100台必要台数として想定していたということなんですけれども,結果的に利用者実態としては多くの方々が困っているということなんですけれども,またあわせて,北側の駐車場,調理場跡地と敷地内,合わせてトータルでは駐車場は足りていると,そういう認識かと思われますけれども,駐車場が総数で足りていると言っている根拠は何なのか。
 それから,もともと100台程度と想定していた根拠についてはどうなのか。
 3点目としては,やはりこの必要台数についてきっちりと積算していく考えはないのか,その3点についてお尋ねをいたします。

市長(伊藤太君) まず,グルッポふじとう全体につきまして,駐車場ということだけではなくて,例えば運動場をどういう形で使ったらいいだろうか,あるいは何かイベントがあったときにはどこをどうするんだということです。
 と同時に,先般,策定のをお答えしましたとおり,当初は駐車場ということじゃなくて,できるだけ歩いてきてもらおうじゃないかと,そういう施設になるといいよねという考えの中でスタートしたんですけれども,やはり駐車場も必要だろうということで,北の空き地を駐車場用地としたわけであります。そういうところに対して,どこが近いか,どこが遠いか,いろんな御意見があるわけですけれども,グルッポふじとう,すなわち旧藤山台東小学校の全体の中をどういうふうに形づくることによって,まさに市民の皆様に全体として喜んでいただけるのかということを考えて,今進めているところであります。

 

【参考】

 

【末永けい関連質問等】

多くの市民の皆さまが声をあげたことで市は【グルッポ敷地内駐車場】を増設する方向に考えを改めました

【市民意見募集】グルッポふじとうの敷地内駐車場は15台増設で十分でしょうか

【グルッポふじとう】の敷地内駐車場を増設すべき状況なのは明らかです

【要改善】グルッポふじとうの敷地内駐車場が少なく、多くの市民・利用者の皆さまの足が遠のいています

グルッポふじとう(旧藤山台東小学校施設)敷地内に駐車場が足りず、みんなが困っているんです!