クレイジー・ジャーニーにでてすっかり有名人になった田中俊行。
あれから新たな呪物が各方面から送られて呪物は増える一方。
で、第2弾。
パートⅠよりも、ポップな品が増えた印象。
この田中俊行という人がおもしろいところは、
呪物は呪われたままの状態だからこそ価値があり、
浄化してしまったら「可哀そう」だと言い、
その呪い事引き受けてしまうところだ。
自分自身に怪異がおきたり、障りが出たりしても
恐れず、嫌がらず、共存の道を見つける。
変わったひとだわ、本当に。
強制的に祓わないだけで、共存しようとするスタイルは、
一種の浄化と同じではないだろうか。
しかしだ、人は、怒りが限界を超えると、
最悪対象を殺したりするのだが、
呪うという他力本願スタイルをとる人がたくさんいることがわかる。
元彼を呪うために自作の呪物を作って20代の女性のエピソードには呆れる。
だが田中俊行は、根性のひんまがった女性の心ごと、引き取る。
器が、壊れているんじゃないだろうか。
呪物と化したリカちゃん人形の写真にちょっと引いてしまうが、
田中はアート作品だと愛でる。
この人、どういう思考でこうなったんだろうか。
この本、呪物の解説は田中俊行の口語のままでとても読みやすく、親しみやすい。
おぞましい呪物なのに、ホノボノしてしまう不思議さがある。
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竹書房
発売日:2025/9/22

