映画 娘よ 幼い子と結婚する文化についてChatGPTに問うてみた | 気むずかしい いろいろ

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パキスタンと、インドと、中国にそびえるカラコラム山脈と言う、おそろしく標高の高い山脈がある。K2峰という、世界で2番目に標高が高い山脈に暮らす部族の掟の話である。

この山脈あたりは、国境があいまいなため、国がさだめる法律よりも部族の掟がすべてである。

 

 

あらすじは、下部にまとめたので省略。

 

この世には、初潮をむかえたか、むかえてないかの、とても幼い子供と結婚したがる男が住む地域がある。おぞけだち度は同じだが、日本のロリコンとは違った考えの元で結婚したがっている。罪悪感とか、羞恥心がまったくなく、正々堂々と孫ぐらいの娘を指名して「おれの妻として迎えるから、さしだせ!」と言う。

 

 

この映画は、9歳の娘を部族間の紛争を停戦させるため、敵対する部族の長老に嫁がせることになってしまった母の抵抗の物語なのだ。だいじな娘を、あんな年寄りのところに嫁がせたくない。だからといって、反対したり、殺したりするわけでなく、とにかく逃げるしかないのだ。

 

部族間の取り決めに反対することはすなわち、死罪を意味する。この価値観がまったく分からん。こいつら、男どもはなぜにこうも野蛮なんや?なんやねん、この掟は?なんで子供やねん。パキスタンは、イスラム教徒が多い。ビンラディンを匿い、暗殺された最終地でもある。イスラム過激派が多いエリアなのか?

 

あまりにも納得できんことが多すぎて、チャットGPTにたずねてみた。

 

Q:「イスラム教徒はなぜ幼い子供と結婚したがるの?」

A:イスラム教の教えでは、成人した男性と成人した女性の間の結婚が奨励されていますが、幼い子供との結婚は認められていません。事実、イスラム法には、結婚に必要な年齢について明確な規定があります。例えば、シーア派の法学者によれば、少なくとも9歳以上である必要があります。しかし、これは特定の文化的背景や地域によって異なる場合があります。

一部の人々が幼い子供との結婚を行うことを主張する理由は、文化的なものであり、イスラム教の教えとは直接関係がありません。また、幼い子供との結婚は、子供の権利や福祉を無視するものであり、法的にも問題があります。したがって、幼い子供との結婚は、イスラム教の教えに反するものであり、許容されるものではありません。

 

 

Q:「文化的背景って、なに?」

A:文化的な理由としては、特定の地域や社会で幼い子供との結婚が伝統的に行われている場合があります。例えば、南アジアの一部の地域では、幼い女性が結婚相手として好まれることがあります。これは、女性が家庭内で男性の世話をすることが期待される文化的な価値観に基づいていると考えられています。また、貧困や経済的な困難から、家族が幼い女性を結婚させることがある場合もあります。略

Q:「シーア派は9歳以上であれば、結婚できるの?」

A:シーア派の法学者の中には、イスラム教法に基づき、少なくとも9歳以上であれば結婚できるとする見解があります。これは、シーア派の中でもイスラーム教法学派のひとつである「ジャアファリー学派」が採用している見解です。


 

チャットGPTは、繰り返しイスラム教が幼い子供との結婚を推奨しているわけではないと念を押す。宗教差別の誤解がないように、という配慮だろう。あい分かった。

 

チャットGPT、はじめて役に立った。

 

わたしが中東問題に関心をもつきっかけとなった映画「存在のない子供たち」でも、主人公の少年の妹が、初潮をむかえてすぐに中年の小金持ちのところに売られ、膣が破裂して死亡したというエピソードがあった。兄である少年は、妹が初潮をむかえた日、両親にバレないように必死に隠していた。妹がどうなるか分かっているからである。それは、少年の身近で日常的に行われている蛮行ということである。

 

「存在のない子供たち」も、「娘よ」も、女性監督のフィクション映画だ。だが、実際に身の回りで起きている問題を扱っている。女性監督がつくるこの手の作品が大好きだ。わたしの頭は単純だから、こういうの見るとすぐに頭に血がのぼってまうのだ。

 

それにしても9歳以上って・・・・現在の寿命からみて、適切とは思えん。地獄のような地域が多い。キチガイやな。

 

 

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2017年パキスタン・アメリカ・ノルウェー

脚本・監督:アフィア・ナサニエル

出演:サミア・ムムターズ、サレア・アーレフ、モヒブ・ミルザ

 

<あらすじ>

パキスタンとインド、中国との国境付近にそびえるカラコルム山脈の麓には多くの部族がおり、絶え間なく衝突と融和を繰り返していた。紛争を収めるため、部族長ドーレットが相手方の老部族長トールに友好関係の回復を申し出たところ、トールはその条件として10歳になるドーレットの娘・ゼナブを自分の嫁に出すよう要求。

 

ドーレットの年の離れた妻・アッララキもまたかつて15歳で嫁いだ。娘と過ごす時間を生き甲斐としていたアララッキ。恐れていた事態が現実となったことを知ったアッララキは、ゼナブを守るために部族からの脱出を図る。

 

掟を破り相手の誇りを傷つけ、家族に不名誉をもたらした者には、死が待ち受けている。トールとドーレットの部族連合による追っ手が繰り出され、アッララキとゼナブは途中出会ったトラック運転手のソハイルに助けられながら決死の逃避行を続けるが…。