舞台 住所まちがい | 気むずかしい いろいろ

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トラブル対応で休日出勤中、隣の県までちょっくら演劇みにいってきます!

と倉庫を抜けて、行ってきた。

 

またどうせ、仕事のことが気になって、集中して見れないんだろうなと思っていたら、

休憩なしの約2時間。あっという間に終わってしまった。

 

さすが、ベテラン俳優。まったくダレることなく、

ストーリーをつなぐセリフ運びのうまさったら。

おもろかったわー。

 

まじめなセリフ劇かと思っていたら、

渡辺いっけい、田中哲司、仲村トオルの3人がでずっぱりで、全身汗びっしょりになりながら、ウザがらみしたり、ジョークを言ったり、椅子から転げ落ちたり、ミステリーコメディやった。

これが、おもろいのなんのって。

 

大爆笑という類のものでなく、クスクスがずっと続くおもしろさで、

とくに渡辺いっけいの素っ頓狂な元刑事のおもしろさと言ったら、、、お見事やったわ。

 

舞台は、とあるビルの7階の一室。南側の扉から入室したのは、会員制クラブで女性との密会をするつもりだった社長(仲村トオル)。西側の扉から入室したのは、ある企業との商談をするつもりだった元刑事(渡辺いっけい)。東側の扉から入室したのは、出版する本の打合せをするつもりだった教授(田中哲司)。

 

3人とも初顔合わせで、自分の住所がただしい。ほかの二人が「住所まちがい」しているのだと譲らない。言い合いをしているうちに、空気汚染による警戒警報がでて、外出禁止になり一晩足止めになることに。

 

ほかの二人を非難しながらも、どうしてこのような事態になったのかを話し合う。

そのうち、自分が入った扉は、ほかの二人が開けることができなかったり。自分が欲しいものだけが、冷蔵庫に入っていたり、部屋のなかで不思議な現象が次々と起こる。

 

その謎を3人で解明しようとするのだが。合理的な説明を求める社長と、哲学的なアプローチで論理的に解明しようとする教授と、なにごともポジティブに解釈しようとする元刑事がぶつかりあう。そして、部屋に突然おとずれた掃除婦の登場で、もっともネガティブな考えに行きつくのだが・・・。

 

まさか!のオチに。

 

「あーいえば、こーいう」の連続で、男たちの推測おしゃべりが、とにかくおもしろい芝居だった。ひとときも仕事のことなんて考える余裕がなかった。

めちゃくちゃ満足できた芝居で、できればこのままお家に帰って余韻をたのしみたかったけど、

お寿司を食べて、倉庫に戻る。

 

衛星劇場あたりで放送してくれないかなー。

 

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2022年10月22日

原作:ルイージ・ルナーリ

作・演出:白井晃

出演:渡辺いっけい、仲村トオル、田中哲司、朝海ひかる

 

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<今日のいちまい>

3連休なんてあっという間で、今日なんてメールで追いかけまくられたから、

ほとんど休めてない。

 

次、ひとりぶっ倒れてしまった過酷な仕事が控えている。

が、その案件にはまったく思入れのある人がいないから、

いまのトラブル対応が終わったら、10日間ぐらいは休んだろう。