9月14日(土)14:00~16:00アクティーひかわを会場に、「斐川町遺族会青壮年部学習会」が開催されました。

 「学習会でぜひ話題提供を」との依頼を受け、当日ご参加の約40名余りの会員の皆様へ「私たちのふるさとに戦争があった頃」の演題で、約90分間の解説をさせていただきました。今回お話させていただいた内容の柱は、
 ①学童疎開実施の頃の日本の戦況
 ②島根県へ集団疎開した大阪の学童の体験
 ③当時の地元学童・学校の様子
 ④海軍大社基地の建設の状況
 ⑤7・28空襲の被害状況
 これらの内容は、筆者が各小学校を訪れて実施している平和学習「私たちのふるさとに戦争があった頃」の事前学習2時間分(90分)」の内容に相当するものです。

 太平洋戦争末期の斐川町や出雲市を中心に、当時の状況や今も残る戦争関連遺跡について紹介させていただきました。
 解説後には参加の皆様からご質問やご意見ご感想を寄せていただき、私自身も大変勉強になりました。
 斐川町遺族会として、今後も「語り継ぐ」ことに取り組んでいかれるとも伺いました。

 各関係団体が、それぞれに「戦争体験の継承」に向けた取り組みが進められていることを感じることができた学習会でした。

 ひとつの驚きとして、地元にある旧海軍大社基地関連遺跡を実際に見学していらっしゃる参加者の方が少ないことでした。

 これは斐川に限ったことではなく、全体的に「大人のための平和学習」が立ち遅れているのではないかと感じました。

 ふるさとにある戦争遺跡を、会員の皆さんご自身の目で確かめる機会をぜひ設けていただきたいと私からお願いしました。

 

  【斐川町遺族会青壮年部学習会の様子から】