広島市南区出汐にある旧広島陸軍被服支廠が、学術的に貴重な史跡として、国の重要文化財に明日19日にも指定されると新聞報道されました。
この被服支廠は、1913(大正2)年に建造された軍服などを生産した工場です。
原爆投下直後は臨時救護所として使われました。
4棟が並び、3階建て・長さ約100m、幅約26mで、日本最古級の鉄筋コンクリート造りでレンガ積みを併用した建築物です。
実は、戦後75年目にあたる2020年8月に広島を訪れた際、この被服支廠を見たいと思い、探したことがありました。
この時は、JR広島駅から宇品港への道をたどることが目的でしたので、事前に場所確認もしないまま「たしか、附属小学校の裏あたりにあったはず…」程度の知識で探しました。
附属小学校の周囲をずいぶん歩き回りましたが、発見することができずそのまま宇品へ向かいました。
後で調べてみると、被服支廠まであと500m程の近くまで来てはいたようですが、大きな道路を渡らずに引き返してしまったことが最大の失敗だったようです。
その時は、解体されるという情報もあったので、もう見ることはできないなと諦めていました。
今回の重要文化財に指定された後、耐震化工事等を行い、平和学習の拠点や宿泊施設などの観光拠点として、開発が予定されているそうです。
戦争を語る貴重な史跡をぜひ一度訪れて、今度こそ自分の目で確かめてみたいと思っています。
【国重文に指定される旧広島陸軍被服支廠】