大阪市立中央図書館での文献調査から③ | PIECE of PEACE 島根教師の会

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私たちのふるさとに残る戦争を伝えよう

 大阪文献調査の最終日となる12月20日(水)。

 この日は「ピースおおさか〔大阪国際平和センター〕」の見学と書籍購入が目的です。
 前回調査の際にも見学しましたが、今回は時間をかけてゆっくりと展示資料を見学しました。

 ちょうど、特別展「沖縄の学童船 対馬丸事件~いま生きる私たちへのメッセージ」の開催中でした。

 太平洋戦争中、沖縄ではお年寄りや女性、子どもは疎開するよう指示されました。
 1,788名を乗せた「対馬丸」は、1994(S19)年8月21日の夜に那覇港を出航し、翌22日22時12分頃、アメリカの潜水艦の魚雷攻撃を受け、わずか10分後に沈没。乗客の8割が犠牲となり、その多くが学童疎開の子ども達でした。

 「対馬丸」が沈没した日時は、大阪西区から島根県への学童集団疎開第二陣が出発した日です。

 出雲市斐川町へ向かった西船場国民学校の子ども達が、ふるさとを離れ夜汽車に揺られている頃の出来事であったことを知りました。

 また、ピースおおさかで販売されている資料購入も目的のひとつでした。

 入手した資料は次のとおりです。
『写真で見る大阪空襲』大阪国際平和センター
『大阪にも空襲があった~語り継ごう大阪空襲』小山仁示
『昭和の子どもたち 内藤磯美想い出の記』内藤磯美
『「私の戦争体験と平和への願い」~大阪空襲死没者名簿づくりに込めた想い』伊賀孝子

この日、開館時刻と共に入館しましたが、大阪市内の小学校の子ども達がたくさん見学に訪れていました。

全員がワークシートを手に、それぞれの展示資料の前で真剣にメモをとっている姿があちこちで見られました。

とても実りの多い2泊3日の文献調査旅行になりました。