昨夜遅く、私の猫の保護活動師匠というか、私をこの世界に引きずり込んだ方(現在73歳)から電話があり、その方の16歳の飼い猫が亡くなったと知らせてきました。


ちょくちょく電話はあり、飼い猫の相談を受けたりしていましたが、急に立てなくなり、寝たきりになっていた飼い猫が亡くなった、と。


お悔やみ申し上げて、近々お線香をあげに伺います、と言ったのですが……


今朝になってまた電話がかかってきて、


「あなた!うちの子、生きてた!今朝、目を開いて自分でお水飲んだのよ!」


って!


もーなにそれ!!こっちがびっくりだよ。なんで亡くなったと思ったのさ!ほんとにもー。


挙句の果てに、この方はあまりにもサバサバしていて(しかし時々ドロドロスイッチが入るから難しい)、亡くなったと思っていた猫ちゃんの薬やトイレなど、朝方全部捨てたんだと。亡くなったと思ってから数時間で。


で、生きてたとわかったから、急いでマンションの回収場に行って捨てたゴミ袋をあさって、薬とトイレを探し出して持ち帰ったらしい。


ほんとに、なんでそんなに大急ぎで捨てるのよー。って言ったら、私は亡くなった旦那の物も、亡くなったその日のうちに全部捨てたわよ、とか言ってた。


未練がないってすごい……。


でもまあ生きてて良かった。まだ生きたいから、お水も自分で飲んだしちゅーるも舐めたそう。


ほんとにこの方は毎度毎度すごいとんでもないことを言ってくるから、心臓に悪い。


さて、落語みたいな話はさておき。


4日連続の正式譲渡の大トリを飾るのは、しっぽちゃん!


いろいろな意味で時間がかかる子だと想定し、3ヶ月という長めのトライアル期間を設けましたが、もう大丈夫だろうと思い、正式譲渡にさせて頂きました。


しっぽちゃんは、兄妹や自分の子どもたちと一緒にとある工場でごはんをもらっていた子でした。


保護依頼者さんによると、2022年春くらいに、一歳くらいの雄の黒猫クロちゃんが工場にごはんを食べに来て、夏くらいになったある、まだ子猫だったしっぽちゃんと兄妹のチビを連れてきたそうです。


クロちゃんはしっぽちゃんやチビがごはんを食べてから自分も食べる、という優しいお兄さんでした。


やがてしっぽちゃんが妊娠し、2023年4月〜5月くらいに4匹の子猫を出産。


6月にクロちゃん、しっぽちゃん、チビ、子猫4匹を保護。それぞれ預かりさんにしばらく預かってもらいました。


しかし、しっぽちゃんは様々な偶然の重なりから3階から転落してしまう事故に遭い、砕けた骨の破片が皮膚を突き破って飛び散るほどの大怪我をし、大手術をしました。


手術は大成功し、しっぽちゃんは順調に回復。


その間、クロちゃん&子猫の薫が一緒のおうちに迎えられ、子猫の夕霧は先住さんのいるおうちへ、子猫の藤壺&桐壺は一緒のおうちに、しっぽちゃんの兄妹のチビは預かりさんが家族として受け入れて下さいました。


もともとすごくビビりでシャイだったしっぽちゃんでしたが、足の回復と共に人慣れも進み、おもちゃで遊び回ったりしていました。しっぽちゃん、一歳未満で子どもを産んだため、自分自身もまだまだ幼さが残る若いママだったのです。


でも、すあま猫部屋に、どうしても馬の合わない猫さんがきてしまい。しっぽちゃんはどんどん引きこもりになり、動かず固まってしまい、せっかくしっかり曲がるようになっていた足もまた固まってきてしまいました。


苦手な猫さんが近づくと、怖くて怖くて失禁してしまうことも幾度となくあり、しっぽちゃんが自由に動き回れる時間を設けるために、夜は苦手な猫たちをケージに入れるなどしていました。


それでも所詮、狭い部屋でのこと。いつまでこの対応が続くのか。しっぽちゃんにも、しっぽちゃんが苦手な猫たちにも申し訳ないと思っていました。


しかし、転機は訪れました。


しっぽちゃんの窮状をブログに書いたところ、ぜひうちに迎えたい、とおっしゃって下さった方が現れたのです。


聞けば、わんちゃん一匹、猫ちゃん三匹の大所帯。でも、猫ちゃんとわんちゃんが一緒に暮らせるよう工夫して設計したおうちをわざわざ建てたそうで、おしゃれで綺麗なおうちながら、いたるところに猫ちゃんにしかアクセスできない場所が作ってあったりして、むしろ安全。


先住猫ちゃんたちもみんな温厚なおとなの男の子たちだし、わんちゃんも猫が大好きな上、飼い主さんの言う事を聞いてくれる。しっぽちゃんもここならうまくやれるかもしれないと思い、託すことに決めました。


最初は、しっぽちゃん専用ルームに素敵なケージを用意してもらい、そこからスタート。まずは新たらしい暮らしと新しい人間家族にちょっとずつ慣れてもらい、しばらくしてから先住猫さんたちとご対面。


先住猫さんたちは友好的で、最初こそシャーしてしまったしっぽちゃんも、徐々に心を開いていき、先住猫さんたちに呼びかけたりするように。もじもじしてなかなか輪の中に入れないでいるしっぽちゃんを気遣ってか、先住猫さんたちがしっぽ部屋にきてはゆったり過ごすようになり、しっぽちゃんも安心できるようになりました。


わんちゃんもしっぽちゃんと仲良くしたくてたまらない様子だけど、元来ビビりなので、グイグイこられるとビビってしまうしっぽちゃん。でも、ごはんも食べれているし、すあま猫部屋で苦手な猫に追い詰められて失禁してしまった時のようなこともまったくなく。


今も主にしっぽ部屋で過ごしているしっぽちゃんですが、時々階段を上り下りしてリビングに来たりして、ちょっとずつ行動範囲を広げています。


工場で育ち、幼くして出産し、大怪我を負って大手術をし、リハビリ途中で苦手な猫に悩まされ、苦しんだしっぽちゃんが、ようやく幸せを掴みました。


根気よく向き合って下さり、しっぽちゃん、先住猫さんたち、わんちゃんをよく見て、適宜判断し、うまくコントロールしてくださっている里親さんに、感謝しかありません。


名前はしっぽちゃんのまま。


里親さんのインスタグラムのアカウントは、


https://www.instagram.com/okayuchi?igsh=MXI3bGV5dTF6cmloNA==


幸せにね、しっぽちゃん!