春がまだ青かったときのこと
芸術という
余りにも抽象的なものに没頭していた
自分の心をはぐらかす
その心の防衛反応が
具体的にすることを拒んでいた
具体的にすることは
あまりにも難解で
いつもそこで立ち止まる
理解されたいと思う一方で
誰にも理解されたくない欲求が
ジレンマを生み出す
いつも欲求がままに
求め続ける人生だ
それを重ねるごとに
後悔に溢れた未来が訪れる
そしていつの日からか
心が求めずに何もしないことを
求め出している
いつも自問する
この欲求を通して
開ける未来はあるのか?
そして答えはいつも
開こうとしなければ
誰が未来の扉を開いてくれるというのか
欲求を通すことしか
求める未来を手に入れる方法はない
いつまでも
具体的にならずに
抽象的なものばかりだ