アップルパイというかタルトというか、イギリスで食べたアップルパイはアップルタルトだったので、きっとどっちだっていい。


ぎっしり詰まったリンゴは熱が入ってしっとり甘い。さくさくほろほろと甘く香ばしいパイ生地。たぷたぷの紅茶。気分で苦味の効いたコーヒー。食べ終わる頃にはこれがパイだったか、タルトだったかなんて、どうでもよくなる。









パイ菓子は層になったパフペーストリーより、タルト生地みたいなショートクラストペイストリー派です。











大好きなイギリスのアップルパイをおうちでも作りたくて、色んな方のレシピを参考に仕上げたレシピ。














自称イギリス菓子研究家(文字通り自称、誰からも呼ばれたことのない肩書き)ですが、実体は大学卒業したばかりのふつうの22歳。本やネットであれこれ調べて実験して記録して、それをネット上にも保存しておきたいだけの人(その方が色んな端末からどこにいても見返すことができるから)。

このブログを立ち上げたときも、Youtubeを始めたときも、Twitterで料理アカウントを始めた時も、私のアカウントに興味を持ってくださる人は一人もいない状態だったので、自分一人で楽しんでいた備忘録的な場所でしたが、最近は見てくださる方が増え(とはいってもそんなに多くもないのですが)、私のレシピに興味を持って下さったり、実際に作って下さったり、質問してくださる方も増え、これは自分の投稿に責任感持ち始めなきゃいけないぞ…と思い始めました。



前回のアップルパイに関する投稿でレシピをあげましたが、それも私の備忘録的な要素が強く、結構不親切なレシピだったので(ごめんなさい 汗)、ここでレシピを書き直します。











『イギリス風のアップルパイのレシピ』
※直径18cm高さ2.8cmの底抜けタルト型一台分
↑私が使っているものはもっと安いやつですが(たぶんダイソーかセリアで200円くらいで買いました。)、アマゾンで買うならこれが一番近いサイズかなと思います。

※以前作った時は、直径20cm高さ2.5cmの底抜けないタルト型を使いました。底抜け型を使った方が取り出しやすいですが、完全に冷めてからなら底抜けなくてもなんとか取り出せます。

準備:タルト型に室温に戻して柔らかくしたバターを塗り、強力粉をはたき、冷蔵庫で冷やしておく。生地用のバターは室温に戻しておく。

〜アップルパイ用ショートクラストペイストリーの材料〜

無塩バター 120g
グラニュー糖 90g
三温糖 30g
レモンの皮すり下ろし ¼個分
薄力粉 191g
全粒粉 50g
ベーキングパウダー 9g
冷水 大さじ1〜

トッピング用
(卵 塗る用)


〜りんごフィリングの材料〜
りんご 2つ
レモン汁 レモン半個分
シナモンパウダー 小さじ1
コーンスターチ 小さじ2
(あればあんずジャムかママレード 大さじ1)
 
〜アーモンドペーストの材料〜
卵黄 ½個分
白砂糖 大さじ1.5
アーモンドパウダー 大さじ1.2
→材料を倍にして卵黄ひとつで作っても構いませんが、結構な量ができあがるので、半分は冷凍しておくといいと思います。


手順

〜ショートクラストペイストリーをつくる〜

1、バターを室温に戻すか、私みたいに待ちきれなければ薄切りにしてからレンジで10秒ずつチンし、その都度ヘラで練って柔らかくする。

2、柔らかくなったバターをヘラでクリーム状になるまでよく練る。レモンの皮をおろし入れ、砂糖類を加え、ヘラで押し馴染ませるようによく練る。

3、粉類を加え、ヘラで全体を切り混ぜる。粉全体にバターが行き渡り、しっとりした粉チーズ状になったら冷水大さじ1を加え、ヘラで切り混ぜる。

4、生地を軽く捏ねてまとめる

※私は生地を伸ばすときによくひび割れを起こします。ひび割れは捏ねが足りずに生地がよく馴染んでいないから起きるらしいので、パイ生地だからとグルテンを怖がらずきちんと捏ねていいらしいです。水分が足りなければ、ひび割れずにまとまるくらいの冷水を少量ずつ足せばいいみたい。

5、生地は下地用と上に被せる用に2分割し、それぞれをひとまとめにし、指2本の幅くらいの厚さの長方形になるようラップに包んで、冷蔵庫で5時間以上寝かせる。

6、冷蔵庫から取り出した生地の角を机にどんどんし、ベーキングシートを敷いた作業台に乗せる。ラップをかけ、ラップ越しに麺棒をあてて、上から体重をかける。まずは中央、次にその横、次に反対側の横、横の横と体重をかけ、生地を回転させ、先程跡が付いた部分に垂直に中央、その横、反対側のよこ、横の横と体重をかける。生地が伸ばせる柔らかさになったら、麺棒でゴロゴロ型の大きさに合わせて伸ばす。(厚さは3mm)

〜りんごフィリング〜

生地を伸ばす前に作っておくといい。りんごを親指サイズに薄く切り、レモン汁、シナモン、コーンスターチと合わせる。

〜アーモンドペースト〜
これも生地を伸ばす前に用意しておくといい。アーモンドペーストの材料をヘラで練り混ぜる。

成形

7、下用に伸ばした生地を麺棒に巻き取り(巻き取れなければ持ち上げ)、型に広げる。タルト型のヘリの波波に添わせるようにぎゅっと押し、はみ出た生地は切り離す。

8、上用の生地も同じように伸ばしたら(その間型は冷蔵庫に戻しておくといい)、人差し指の幅くらいに右端から切っていく。これをあとで編み込む。

9、アーモンドペーストをちぎって平らにして散らし、りんごフィリングをぎゅうぎゅう詰めに乗せる。

※りんごは熱が入って量が減るので、控えめに入れると、あれ?りんごどこ?な仕上がりになる。りんごはぎゅうぎゅうに山盛りに。

10、上用の生地を格子状(lattice)に編む。どう編むのか分からなければ、Youtube上で色んな人が編み込み方のハウツー動画をあげているので見てみるといいです。飾りが欲しければ残った生地をまとめ、伸ばし、クッキー型で好きな形に抜きます。抜いた生地は卵白を指でつけて、接着剤代わりにして貼り付けます。

11、パイを冷蔵庫に戻して冷やしている間にオーブンの予熱をスタート。焼き温度より20度高い200度に予熱します。

12、予熱が完了したら、先程の卵白を卵黄と一緒に溶き卵にして刷毛でパイに塗ります。

13、オーブンを180度に下げ、1時間焼く。 ※こんがりするまで焼く。50分くらいで焼き上がることもあるので残り10分くらいになったら時々オーブンをチェック。