渡米へのカウントダウンをしながら、過ぎていく日々。

  


 

じきに私達の誕生日が近づいて来た。

私達、というのは、彼と私は誕生日が2日違い。

彼の方が2歳年下だったから、生まれた年は違うが。

 

お互いに誕生日プレゼントを送り合うように話していた。

 

基本、男性は自分の誕生日は気にしないから、男性の誕生日は気にしなくてもいい。


ただ、彼はマメなタイプで人の誕生日を覚えるタイプ。LINEでも話をしていたし、誕生日プレゼントを送ることにした。

 


男性へのプレゼントは、手紙&手作りがいい。

特別お金はかけてはいけない。

ましてや高価な時計とか最悪。


男は自分が欲しいものは自分で買いたい。

 


そこで、私も手紙と写真入りのアルバム作ることにした。

正直、手作りアルバムなんてガラじゃない。

だけど、これは彼の気持ちを強くできるかも、なんて思い、作り始めた。

 

彼の誕生日に間に合うように、国際便で送った。

誕生日少し前に届いたらしく、彼は本当に喜んでくれた。

 

ところが、私の方は、誕生日が過ぎても一向に何も届かない。

その前後、どうも彼の様子が変だった。

落ち込んでいるというか、ちょっと暗くて…

連絡頻度も最低限だった。

 

あまり催促するのも良くないかと思い、ただ待つことにした。

その後、少し彼の様子が元に戻った気がして、誕生日プレゼント送ったと連絡があった。

 

安心して待っていると、しばらくして小包が届いた。

茶色の包で奇麗なラッピングとかじゃないけど、男の人だし、外国人はこだわらないのかな?と思い、とりあえず、中身を開けた。

 


CDが2枚とバースデーカード、ステッカーが入っていた。


なんだコレ?と思いながら、PCで再生した。

そこには、聞き慣れない音楽がいくつか入っていた。

 


男性からの贈り物にはしっかり喜ぶべき

と以前読んだことがあり、

全然納得のいかないプレゼントだったが、

LINEで「ありがとう!とっても嬉しかった!」

と送った。

 


音楽は彼の好きな音楽らしい。

デザイナーの彼のセンスは独特だ。

その音楽も、私的にはさっぱりわからなかった。

たぶん、1度きりで二度と聴くことはなかった。

 

男性からのプレゼントは喜ぶべき。

ただ、

しょぼいなら喜ぶべきではない。

 

私は自分が「何なのこれ?全然嬉しくない!」

と言って、彼との恋が終わるのが怖かったのだと思う。

 

すでに粗末に扱われているのに、目を反らして考えないようにしていたのだ。



今の私が、昔の私に一言言うとすれば…



あなたは彼にとって、

粗末な誕生日プレゼントを、

遅れて贈られるレベルの女。


彼を惹きつけたかったら、

自分のレベルを上げないとダメ。


それはダイエットするとか綺麗になるとか、

表面的なことじゃないの。


精神のレベルを上げる。

 

あなたは女王様。


失礼な振る舞いする男がいたら、

即排除。


そうすることで、

自分のレベルを上げることができる。


そして、その時にはレベルの低いその男が

どうでも良くなる。


常に自分と同じレベルの男しか来ない

ことを忘れないで。



次回に続きます。