進学教室StudyGymは多賀城市、塩釜市などの公立中学校から公立高校への進学を目指す皆様を対象とする進学塾です。
私立中学の皆さま向けの指導は行っておりません。
高校卒業後、札幌の予備校で1年間浪人生活をしました。
寺子屋ふじかわ先生のこの記事を読んで、『ああ、これは自分のことだ。』と思いました。
私は高校時代に勉強に関し、あらゆる失敗をしました。やり尽くしたといっても過言ではないと思っております。まずは、その昔私の状況についてお話しします。
今も同じような状況に陥り、苦しむ方があとを絶ちません。
何本かのシリーズになりますが、後半の記事ではその事についてもお話ししてゆきます。
予備校で真面目に授業を受けていれば、成績は上がるでしょ?現実はそうではありませんでした。
予備校で最初に受けた模試の偏差値は46.0。
現役時代、高校で受けた模試の偏差値はことごとく30台だったので、少し安心してしまいました。
真面目にやっていれば、きっとそのうち上がってくるという根拠のない自信を持ちました。
それで、予備校に行っても私は高校時代の勉強法をそのまま続けていました。
すると、模試を受けるたびに模試の偏差値はジリジリと下がってゆきます。
地道に基礎つくりをしていた仲間が、それができたものから順にものすごい勢いで急上昇していったのです。
そして、10月初旬の模試ではまた恐れていた30台の偏差値。
周りにどんどん変わってゆく人が出てくるのに自分は4月から全く変わった気がしない。
呑気に構えていた私もさすがにマズいと青ざめました。
診断テストをやってみた。すると評価はDとEしかなかった。
共通一次元年ということで、資料代わりに、書店で自分が受験で使う科目の共通一次予想問題集という問題集を買って、持っていた。
いつまでも変わらない自分の学力に強い疑問を感じ、巻末についている診断テストを全科目やってみた。
すると、分野別評価は、全科目すべての分野において、A~EのうちのDまたはEだった。
評価欄には、教科内容が基礎段階から身についていなく、高校1年生からやり直しというメッセージ。
大ショックだった。
あまりの状況のひどさに、何もかも投げ出したくなった。しかし、まだ自分の人生はあきらめたくなかった。
『ああ、自分はこんなに駄目なのか。もしかすると、高校の教科内容を理解する能力はないのか。』そう思うとすごく悲しかった。
今まで勉強はもちろん、苦手な運動だって、必死に努力をすることで、自分として満足できる結果を残してきた。
なのに『なぜ得意だと思っていた勉強がこんなに駄目になったのか。』それが全く理解できなかった。
小さい頃は『自分は将来大学に行って、動物園の飼育員とか博物館の職員になるんだ。』と思っていた。
なのに今自分に入れる大学はない。大いに悩んだ。『諦めて就職するか?』
しかし、それは到底できなかった。
小学校の頃は知るということが楽しかった。
中学・高校は一生懸命勉強した。
実はその能力はなかったので、諦めて下さい。
そんなメッセージは到底受け入れることはできなかった。
諦める前に1回だけ、人生最大の努力をしてみよう
ただ、学力が身についていないのは事実である。
予備校の授業を受けても身にならない。
自分は高1レベルの学力なのだ。
その事実は受け入れざるを得なかった。
そこで開き直った。
『よし、自分で1からやり直そう!!自分のペースで、自分のやりかたで。』
まず共通一次の理社の選択科目は物理・化学・日本史・世界史だったが、物理と世界史は体が受け付けないので、地学と地理Aに変えた。
そして2次試験(今の個別試験?)は北大型の英語・数Ⅰ・数ⅡB・数Ⅲ・理科2教科は、科目を減らさないと間に合わないと判断し、東北大型の数ⅡB・数Ⅲ・理科1教科型に変え、理科を地学Ⅰ・Ⅱにした。
学部学科は、理学部の地球科学系の学科に的を絞った。
これで、動物園の飼育員にはなれなくなったけど、博物館の学芸員の道はまだ残るだろう。そんな判断をしていた。
勉強では、『理解するまで動かない。そして、今後は自分が勉強した分野は全て満点が取れるところまで極める。』と決めた。
そして、すぐに自習用の参考書(教科書レベルのもの)を買いに行き、翌日から予備校の授業に出るのをやめた。
その代わり、朝8時30分から閉館の17:00まで予備校の自習室にこもる。
予備校閉館後は、下宿に戻り、夕食を食べて0:00まで、平日は1日約13時間の自学に取り組んだ。
数学は問題から逃げるのをやめた。
それが分からなければ、その先はないと考えた。
ひとつひとつの問題は、答案がはじめから終わりまで滞りなく書けるようになるまで何回でも練習した。
暗記ものはそのページのまとめノート作り、それを全面暗記。
何も見ないで、全く同じに紙に再現できるまで暗記作業とテストを繰り返した。
それができたら、その単元の問題集をやっても良いというルールにした。
すると・・・。
成績がV字回復、自分に対する自信も一気に回復。
共通1次(今のセンター試験)対策の問題集は10月中に数学・地理A・地学Ⅰが終わった。
11月には化学Ⅰ・日本史・国語が終わった。
11月下旬にあった共通1次模試は前回より200点アップし、一気に形になった。
初めて合格可能圏に自分が希望する国立大学の名前が出てきた。
嬉しかった。
理系だった私はここから数ⅡB、数Ⅲに手をつけ、これも12月中に基本書が終わった。
12月中旬にあった2次対策模試の偏差値も8アップして、2次試験でも行けそうな大学が出てくる。
3年半続いていたスランプからの脱出である。長かった。
共通1次を受験。自己採点結果は720点
射程圏に出てきたのが、広島大(理・地学)、新潟大(理・地学)、島根大(理・地球科学)高知大(理・地学)
広島大の名前が出てきたのは初めて。
旧帝大に近いレベルの大学の名前が出てきて、それに目がくらみ、広島大の受験を決意する。
併願の私立大学は、日本大学(文理・応用地学)東海大学(海洋・海洋資源)ということで受験高が決まる。
共通1次受験後2次対策を開始するも、傾向と対策という過去問集を一回りするのが精いっぱいで、赤本まで手が回らず。
受験の結果は私大2校は合格、広島大はアウトでした。
親に余計なお金を使わせるのは申し訳ない。2浪はやめました。
国立大学の合格発表の後、2浪するかどうかを考えた。
2浪すれば、数Ⅰ、英語をはじめとする2次対策の科目をキッチリ仕上げる時間もとれるし、理科を化学・生物に戻してそれを仕上げる時間もある。
憧れの北大にも行けるかも・・・。
しかし、この1年間で自分の受験のために200万円くらいの余計なお金を使わせてしまっている。
これ以上甘えるわけにはいかない。
そういう思いで2浪はせず、日大文理に進学することを決意し、私の浪人生活は終わりました。
(終)
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*最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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