今村です。

先日、宮古の保育士会にお声がけ頂き

宮古市内の保育士向けの講座を開催してきました。

保育士さん向けの講座は今年で3年目になります。

社協の発達支援事業に作業療法士として介入している中で、

お子さんの発育には「運動」が大切であることを日々痛感しています。

学術的にも、まずは身体運動の土台があり、

その上に知的活動が乗っかります。

 

特に昨今では乳幼児からの運動不足が指摘されており、

「どんな運動をどれだけ遊びの中で促すか」

が、身体機能面からみる子育ての課題となっています。

 

そこで、数年前から宮古市内の保育園を回って

作業療法士、そしてトレーナーの視点から

現場で活用できる「身体運動」の基本をお伝えしています。

 

保育現場に限らず、整体にご来店いただく方からも

お子さんの発育に関するご質問を頂くことがあります。

 

「集中力がなくて落ち着かない」

「体幹が弱い気がする」

 

こんなお声をよく伺うのですが、

基本的に

「登る」「押す」要素のある遊びをしてください

とお伝えしています。

 

その理由は「登る」「押す」で得られる要素が

弱いケースが多いからです。

 

一例を挙げるとすれば「呼吸」ですが、

呼吸は胸でどれだけ圧力をかけられるかにより

呼吸の深さが変わります。

 

”強く息を吐いてみて” と指示して

「フーッ!」と吐ければ

十分な深い呼吸ができているサイン。

逆に、「ス〜」と抜けるような呼気になっていたら注意。

 

呼吸が浅くなっていたり、口呼吸になっているかもしれません。

この呼吸状態を改善するのに役立つのが

「登る」「押す」といった動作になります。

赤ちゃんの発達過程も、「押す」の要素が

ふんだんに盛り込まれています。

 

今回の講座では、乳幼児の発育家庭から

身体機能の成長を考えるといった内容でした。

 

動くためには、視覚情報や傾きを感知する感覚など、

複数の感覚に頼る必要があります。

 

子どもの遊びの多くは、この感覚を刺激する行為です。

つまり、感覚を育む遊びや関わりが発育に必要な観点となります。

 

そして「感覚」は大人の課題でもあります。

肩こりや腰痛をはじめとする諸症状に悩んでいる方は、

 

長年のカラダのクセにより

本来の感覚を失っている、

またはバランスを崩しているケースが多いです。

 

そのため、施術の中では

本来の感覚を取り戻すことで、

軽く動けるカラダに整えています。

 

感覚の重要性は、小さいお子さんから大人、

ご高齢者まで共通です。

 

保育現場は、家と同様に過ごす時間の長い場所。

身体の視点から遊びを考えることができれば、

親御さんにとっても安心ですし、

何よりお子さんが喜んで物事に挑戦する

チャレンジ精神が養われます。

 

ぜひ「身体運動」という観点から

子育て環境を考えてみてください。

 

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