・・・発表でました。ああ残念だった、来年も最高オッズなのでしょうか

近所の書店に『IQ84』の続きを買いに行ったら品薄でした。店員さんも「どうしよう。受賞と発表されたら、10分で在庫が売り切れてしまいます。各出版社でも大量重版するかドキドキしているそうです」と。



7年目のリークに日本中がドキドキ。こちらの世界のムラカミはどちらかというとイグノーベル賞?と青木ポンチ君が言っていますが、いずれにせよ日本の磁場が変わりそうです(笑)

私は無意識にこんな行動をとっていたので、やっぱり期待してしまい^^


9月25日へのフェイスブックへの投稿

いまさらですが、何となく1Q84を歩き読みしながら新宿駅にいたら、びっくりしたこと。

「○×領土はわれらのものだ!」
「中国に蹂躙されて、黙っているんですか皆さん!」
「今こそ国力を高める時期です。日本はアジア №1の誇りを!!」
「ケンポーを改正しましょう」
「東京都にはもっと環状道路が必要です!」



・・・1984年にタイプスリップしたかと思いました。

安倍、石破、石原、町村、林・・・自民党の総裁候補の演説中。これが反原発デモかと思うくらい盛り上がり、日の丸がひらひらと宙を舞い、「アベアベアベー」「イシハラサーン」大合唱。
うそお東京の人ってこんなに熱かったの。

反原発デモと違うのは、スーツ姿のサラリーマンが圧倒的に多いこと。
最初からメディアが勢ぞろい、ゆれる日の丸とかフレームにおさめていたこと。

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全体的に、なんかちょっとギョウザ臭かったこと。いやギョウザでなくアドレナリンと加齢臭が合体したにおい?80年代のにおい。

解散総選挙をしたら、これはまた自民政権にもどりそうですね。




↑高校時代の先輩が、「歩き読みしていたら川に落ちたことがある、危ないよ」とコメントくれました。その先輩はT大に行った人です。集中力のきわみ、わたしゃそんなに本にハマれたことはありません、
でも『1Q84』は、少なくとも歩き読みしていることに気づかないほどに、夢中にさせてくれる本ではありました!


ここ数年は読まないし、中・高校時代ほど熱狂的でもなくなっていましたが、さっき調べてみてびっくり。アンダーグラウンドと、ねじまき鳥と、1Q84以外はすべてひと通り読んでいました。そんなに好きでないと言いながら・・・ツンデレか、いかに村上春樹さんが世界に浸透しているか。



春樹さんは領土をめぐる問題について、文化交流の影響を心配するエッセーを朝日新聞に寄せました。

村上春樹さん寄稿 領土巡る熱狂「安酒の酔いに似てる」

…ムラカミ作品は中国、韓国、台湾でも「絶対村上」と絶賛され、作家達やその文化交流に多大な影響を与えました。ノルウェイの森の上巻だけで、中国だけで何百万部、出版されているでしょう。

しかし最近は、中国の書店から、作品が消えていました。

このことを冷静にとらえた春樹氏の寄稿に、中国版ツイッター「微博」は大盛り上がりだったようです。

「涙が出た。ぜひ村上にノーベル賞を」「政治は政治、文化は文化だ」「政治家のデマゴーグに惑わされるな」「日本の文学を愛そう。中国の文学を愛そう。そして交換しあおう」

知的な中国のひとたち、ダダ泣き。日本ではジミン党の総裁候補たちが「中国にかませ」とダダ吠えでしたが。



朝日新聞に無料デジタル登録すれば誰でもよめるのですが、一部抜粋させていただきます^^


 領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。

それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑(にぎ)やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。
 
 そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽(あお)るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。(中略-ハヤカワ)

 そのような中国側の行動に対して、どうか報復的行動をとらないでいただきたいということだけだ。もしそんなことをすれば、それは我々の問題となって、我々自身に跳ね返ってくるだろう。逆に「我々は他国の文化に対し、たとえどのような事情があろうとしかるべき敬意を失うことはない」という静かな姿勢を示すことができれば、それは我々にとって大事な達成となるはずだ。それはまさに安酒の酔いの対極に位置するものとなるだろう。

 安酒の酔いはいつか覚める。しかし魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない。その道筋を作るために、多くの人々が長い歳月をかけ、血の滲(にじ)むような努力を重ねてきたのだ。そしてそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはならない大事な道筋なのだ。




このお酒のたとえを読んで、私は20年前に一度だけ、このかたにお酌をさせていただいたのことを思い出しました。私の頭がIQ70くらいの頃でした(・・)

大作家はサンダルにアロハ風シャツだったけど、酒場でも異文化交流上手で、聞き上手でした。ステージが高く、人種差別もせず、チェンジもしませんでした。