荒井文恵バレエ教室
江戸川区船堀
25歳の時に東京バレエ団を辞めた
その時は
自分のバレエはもういいかなと思った
これからは指導者になりたいと思った
今思うと本当にもったいない
よく両親は何も言わずに
私の好きなようにさせてくれたものだ
親となり親の気持ちが痛い程わかる
親不孝をしたものだ
教室を開き
まだ生徒が育たない間は
教室の発表会の舞台に立つ事があった
でも
生徒が育ち
教室も忙しくなり
自分のバレエはどこかへ放ったらかしになっていた
50を過ぎ
4歳から習わせてもらったバレエも
本当に踊れなくなるなと思ったら
急にバレエが愛おしくなった
先生から教わるバレエがやりたい
最後の足掻きをやってみたい
放ったらかしにしていた身体には
沢山のホコリを被っていた
20年のブランクを抱えて
レッスンを再開
20年のブランクは
私の脳みそを腐らせていた
人のアンシェヌマンを覚えられない
身体が動かないのは想定内
記憶力がこんなにポンコツになっているとは想定外
レッスンが終わると
酷く落ち込んだ
でも
こんな身体にしたのは自分でしょ
と突き放し週3回のレッスンを休む事を許さない
自分のした事は本当に自分に返ってくるのだなと変な納得をする
週3回のレッスンを再開し
4ヶ月が経つ
今年最後の踊り納め
東京バレエ団の大先輩のレッスンを受けてみよう
大先輩とはバレエ団では入れ違いなので
面識がありません
そーっと受けさせていただこう
レッスンは最高だった
どこか懐かしく
身体が喜ぶ
なんだかわくわくするし
教わる緊張感
生徒だった頃の感覚が戻ってくる
バーレッスンが終わりセンターの準備の最中
先生にこっそり声をかけられる
現役中はどこかで踊っていたの?
あの…
はい…
随分昔になりますが東京バレエ団で…
大先輩の先生は
あーやっぱり!バーレッスンから違っていたよ
あーそうなの!凄いね
やっぱり違うよ
私は心の底から
背骨の奥の奥から
有難うございます
と感謝とお礼を言った
ここ数ヶ月
頭で分かっていても
思うように踊れない自分
オーラも何も無く一般の方の中の一人だと落ち込む日々
これって意味ある?
みっともないよ
痛いおばさんだよ
足掻きも見切りをつけなよ…
本当に救われた
東京バレエ団で教えて頂いた事
東京バレエ団で経験させて頂いた事
私の身体にしっかり残っていた事を確認させて頂き
本当に救われた
気持ちをスッキリさせ年を越せそう
やっぱり来年もレッスンを続けよう
そして
私の中にある全てを
生徒達に伝えよう
クリスマスプレゼントで購入した
パナソニックのマッサージ器リフレ
来年も出番が増えそうだ
