書評を見て購入。
渡部昇一さんの著作は安心して読める感じ。

そもそも、現存する世界最古の国である日本は、皇室が存続してるおかげではないかという話は、他でもありました。
日本の次に現存する長期国家はデンマークで、400年くらいの歴史らしい。
日本では控え目に、平安時代からだとしても1200年以上の歴史がある……と。
渡部さんによると、「中国4000年の歴史」も、日本が1200年以上の歴史を主張しているのに、
対抗した文言らしい。

今の中国の建国は第二次大戦後の1949年ですから、戦勝国でもない国家です。

この本で面白かった点は、色々あるのですが、神話を信じるかどうかはともかく、日本の歴史を観ていると、
神話を引き出せば、歴史が納得しやすいというもの。

まず、天皇家は日本の総本家という考え方だそうです。私は、そういう意識ではありませんでしたが。

例えば、大化の改新で藤原氏が天皇にならなかったのは、神話時代の藤原氏の先祖が、春日大社の祭神となっている天児屋命 (あめのこやねのみこと ) 。
天児屋命は 、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴に怒った天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に籠もってしまったとき 、天照大神に出てきてもらうため 、神々がいろいろな
ことをやったが 、そのなかで祝詞をあげた。神代の時代に 、皇室に仕えるという身分が決まっていた 。それは他の貴族も知っている 。だから 、自分は天皇になれない 。、

鎌倉時代になっても、源頼朝も分家だったので、天皇にはならなかったと。

次に神道と仏教の問題。
最初に仏教を尊んだのは第31代の用明天皇らしい。ふつうの国ならば歴史年表にゴシック文字で書かれなければならないほどの大事件であるが、
これを知ってる日本人が殆どいないことが、日本人と皇室の関係を考える上で重要であると渡部さんは言います。
つまり、仏教を信じたと言っても、それまでの神道に影響しない。
「仏教の教えはわかった。」と、それは神道に例えれば、こういうことだみたいな解釈をしたようです。
「本地垂迹(ほんじすいじゃく)説」とか言うらしく、仏教では「仏の道」は仏の「本地」で、それが垂迹して人間の形を取ったのが「釈迦」で、
日本で垂迹したのが「天照大神」と、勝手に「同じだ。」と解釈したというのです。
なんか、わかる気がします。
宗教を全て信じるのではなく、納得できる部分だけ引用してきて納得するんですね。