前回の塗装ブースの記事で、QIDI X-plus3 に不具合が発生したことを

書きましたが、その詳細と対策内容を忘備録としてまとめます。

 

印刷したのはこの部品です。

印刷の不具合が発生したのは下側の部品です。

 

使用したフィラメントはポリカーボネート(PC)です。

 

【不具合1】

まず最初の不具合は、印刷途中の3層目くらいで、印刷物がビルドプレート

からはがれる不具合です。

 

ネットで対策を調べながらオートベッドレベリングを実施したり、

Zオフセットを調整しているときに、ノズルがビルドプレートに接触して

異音が発生しました。

しかも、プリンターの画面に"bed mesh unknown profile"と表示して、

印刷できなくなりました。

調べていろいろとトライしたのですが、どうしても解決しなくて、

プリンターのファームウェアとスライサーソフトを最新バージョン

にアップデートしたら直りました。

 

それからオートレベリングを実施したのですが、

正常にオートレベリングができません。

調べると、ビルドプレートが1.15°傾いていて左側が高くなっています。

どうも、異音が発生したときにタイミングベルトがずれて左右の高さが

変わったみたいです。

 

タイミングベルトのズレを直すと、正常にオートレベリングが完了しました。

 

試しに、高さ0.2mm、幅1mmの220mmの円を印刷すると、

全周むらなく印刷できて、ビルドプレートへの密着も問題なさそうです。

 

【不具合2】

これで不具合解決と思い、羽根の下側を印刷したのですが、

今度は、印刷物がビルドプレートからはがれる不具合はなくなりましが、

印刷時間7時間のなかの2時間くらい印刷したところで

ノズルからフィラメントが出なくなりました。

 

引き抜いて先端を見ると先端が膨らんでいます。

右側が先端です。

カットした左側が1.75mmと正常なフィラメントの径に対して、

約25mmの長さの径が2.0mmとノズルの長さ(約18mm)以上の長さ

でエクストルーダに押されてねじれながら膨らんでいます。

(ちなみにのノズルの先端が0.4mm以外は穴径は2mmです)

 

ホットエンドの写真です。

ノズルの上部にはヒートシンクが取り付けられて、

ファンで冷却しているのですが、十分冷却できていないようです。

 

そこで、印刷の設定をデフォルト値から変更してみました。

ヘッド温度:280℃→270℃

チャンバー温度:60℃→50℃

 

今度は、印刷時間7時間のなかの3.5時間くらい印刷したところで

ノズルからフィラメントが出なくなりました。

 

ホットエンドとエクストルーダはフロントカバーで囲われているので、

フロントカバー内の温まった空気を冷却ファンでヒートシンクに送っても、

冷却不足になっているのではないかと考え、

フロントカバーの上部を開放し、ヒートシンクにアルミの放熱板を取り付けました。

これで、チャンバー内の空気を効率よくヒートシンクに送り、

ヒートシンクに追加のアルミ板により放熱効率も上がるはずです。

 

ビルドプレートと造形物の密着は強すぎるくらいで問題ないので、

チャンバーの温度設定をさらに下げて40℃(デフォルトは60℃)

にして羽根下部を印刷しました。

 

今度は完璧です。

 

今までもPCフィラメントで印刷したことはあるのですが、

ここまで大物を印刷したことがなかったので、ホットエンドの温度が

それほど上昇しなくて、途中でフィラメントが詰まってノズルから

吐出しなくなる現象が発生しなかったのではと思います。

 

これで、印刷の難しいPCの大物の印刷が可能になりました。