ツラい日々だった
この年になるまで、尊敬できる人に会ったコトがないのだ
これって、なかなか不幸なことだろう。大抵は生きていく過程で、指南となる人がいたりするものではないか。いや、これは私の幻想か？素敵だなとか、魅力的だなと は感じても、総合的な人間力を前に圧倒されるコトはなかった。元々小狭い社会を生きているが、にしてもそんな感情を抱いたことがなかった。
ボスは、かなりの陽のオーラに満ち溢れている。慈悲の心もたんまりあるので、拝みたくなる雰囲気満載だ
仏像に手を合わせまくっている癖か？お礼を言う際も、ボスを前に手を合わせる事しばしだ。自然にそうなってしまう。
器が小さく、人の好き嫌いも激しく、気難しい私は、間口が狭いため、誰にでもフィットするタイプではない。自覚している
しかし、ボスは、AならB、普通はこう、ってな価値観が類似していて理解しやすいのも有難い
母親と同年齢ゆえ、馴染んだ教育システムが近いのもあると妄想している。また背格好（のみ）が父親に似ているという安心感もあるのか、包容力があるというか、ホント仏みたいなのだ。いや勿論、気性が荒い部分も持っている。言わずもがなプライドも激高である。が、そんなん全男性がそうなので、特別なことではない
ボスは気に入らない事もハッキリ口にする
文句を言う場合も、理路整然と説明する。私が理解したつもりだった事に対しても「（さっきは）言葉足らずだったけどね」と付け加えて話したりもするのだ。当たり前で簡単な事やもしれないが、これらが至極苦手な私は、素晴らしいなといつも思っている
お喋り主婦も（状況や自分の気持ちの）説明が凄く上手い
今回、退職する方の送別会があるのだが、大規模な部署で開催の他に、個別で数人での予定打診があった。第一段階で予定が合えば、と（営業相手に）答えたらしく、日程を詰めようと、私からボスに確認すると、口ごもった。
いやね、昔一緒に仕事をした事もあるけれど、そこまで親しいかっていうと違うのよ。部署で（大規模な）送別会やるんでしょ？それで良い気もしちゃうけどね。いや、飲み会がイヤってワケではないのよ。日程が合えばとか言ったけれど、時間が経ってみて、ちょっと違和感感じるかなって。って事だ。
その後、オブラート包みトークは続いたが、つまりは、役員が一社員（全く役職なしのまま退職）とこじんまり（プライベート感満載で）飲むのどうなの？ってコトらしい。
そうなのよ。そんなに仲良し？って、予定が入ると聞いた当初思ったのだ。つか、知り合い程度な印象だ。勿論、契約延長のゴーサインを出したのはボスだけど、そんなん全事業部社員同じだ。
ちゃんと言うなぁ。未然に防ぐよなぁ
なし崩しに仕方なく、同調圧力に屈しまくりな私は、こんな風に軽やかに、きちんと自分の意思を説明できる人間になりたいと、切に願っている
