床下仙人/祥伝社

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原宏一さんの「床下仙人」を読ませていただきました。


サラリーマンを題材にしたオムニバス風の短編集。

表題の「床下仙人」は、郊外に戸建を買った主人公が

仕事が忙しいことを理由に家庭をないがしろにしていたら

床下に住んでたなぞの男に、夫や父親のポジションをとられ

家を出る羽目になってしまう、という

かなり風刺のきいたお話。

仕事が忙しいというお父さんに、何のために仕事をしてるの?と問いかけてるような作品。


個人的には「てんぷら社員」が好きですね。

まあ、小さい会社ではありえないけど

マンモスな会社だったらありえそうな今でいうところの「社員なりすまし」のお話。

しかもそのなりすまし?社員、PCに精通してて平社員の下っ端だったくせに

いつのまにか部長も気を遣う影のドンのような存在になっていくという、ね。

むかしいたらしい「てんぷら学生」からとったネーミングらしいけど

衣ばっかり立派で中身はお粗末、そんなことを指して言ってるらしい。

でもこういう意味のてんぷら社員だったら

今の会社にはわんさかいる!ってところ結構あるとおもいますね(笑)

まず格好はイマドキのかっこいい格好してるけど

まあルーズで机の上は汚いし、時間には遅刻が普通。

提出物は決められた日までに出せたことがなく、でも交通費の清算額にはうるさい。


え?

そんな社員いらないって?

私もそう思います(笑)


サラリーマン川柳のような風刺のきいたお話が痛快で面白い作品でした。