森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

脚本・監督・“STRAYDOG”主宰


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私が初めてつかこうへいさんの芝居に出合ったのは

紀伊国屋ホールで上演された『熱海殺人事件』だった。

ちょうど二十歳の時だ。

1980年4月、風間杜夫さん、平田満さん、井上加奈子さん、

加藤健一さんで上演された。

台詞なんか聞こえないほどの大音響で「白鳥の湖」が流れ、

とにかくこれから凄いことが始まるんだと心が震えたのを覚えている。

 

つかさんはそれを選曲ではなく、「カマしてやる」と言っている。

 

 

一度だけ、ワークショップオーディション的なものを受けた。

朝から夕方まで休憩なしでダンスと芝居の稽古だった。

ペラ一枚くらいの台本を覚え、演じた。

Winkの『愛が止まらない』をBGMに、

私の前の役者が台本を見ながら演じた。

その次の役者も台本を見ながら演じた。

私は覚えていたが、前の二人が見てやってたもんだから、

台本を持ってやろうとしたら、つかさんが私のプロフィール

(小劇場でたくさん芝居をやっていた)を見て、

「なんだ、お前も覚えてないのか」

と仰ったので、すぐさま台本を置いて演じた。

 

その後、口立ての稽古をした。

つかさんの喋る言葉を、そのまま台詞として喋るのだ。

 

そのことが唯一、つかさんとの思い出として残っている。

 

 

そして、“STRAYDOG”が紀伊国屋ホールで公演する時、

いつもつかさんに見守られているような気がしてならない。

 

蒲田行進曲は三つのバージョンを観た。

今回、“STRAYDOG”でやらしてもらうのは、

1982年つかこうへい事務所解散公演と銘打たれてやったものだ。

 

紀伊国屋ホールは通路まで満杯になり、会場が笑いで揺れ、

涙で濡れた。

 

その後、『蒲田行進曲』は映画化になり、

日本アカデミー賞作品賞他を受賞、日本の映画史に残る作品となった。

小説にもなり、つかさんは直木賞を受賞した。

 

そんな素敵な作品を“STRAYDOG”で上演出来るのは奇跡としか

言いようがない。

 

 

当時、34歳だったつかさんの歳はとっくに超えている私だが、

伝説のつか芝居に少しでも近づけるように頑張りたい。

 

 

つかさんの舞台を観てなかったら、

私は脚本家や監督になれていなかったと言っても過言ではない。

 

 

つかさん、上演を許可していただき、ありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

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